出版社内容情報
仲宗根 勇[ナカソネ イサム]
著・文・その他
内容説明
一九七二年の日本「復帰」をめぐって反復帰論の指折りの論者として名を轟かせた著者が、安倍強権政治の暴力的な沖縄支配に抗して、再びその強力な論理をもって起ち上がった。一気書き下ろし一二〇枚を巻頭に、一九八〇年代の先鋭かつ先見的な論考・時評を収録する現代沖縄論最強の一冊。30年の沈黙を破って沖縄の知性が知事選・辺野古闘争に奮闘する兄妹たちにささげる緊急アピール!
目次
第1部 憲法危機のなかの沖縄自立(ガッティンナラン!政府主催「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」;普天間基地返還合意―辺野古移設を強行する安倍「壊憲」政権;「朝鮮特需」下の沖縄の少年 ほか)
第2部 自立・沖縄の夢とうつつと(「沖縄自立」の夢遠く;琉球共和国憲法F私(試)案(部分)
琉球共和国の理念と前提 ほか)
第3部 状況のなかの自立思想(沖縄少数派通信;復帰十年に思う―不可視の“国境”のなかから;復帰十年の軌跡―表層と深層を考える ほか)
著者等紹介
仲宗根勇[ナカソネイサム]
1941年沖縄県うるま市(旧具志川市)生まれ。1959年前原高等学校卒業。1965年東京大学法学部(第1類・私法コース)卒業。1965年琉球政府公務員となる、琉球政府裁判所入所。1969年「沖縄タイムス」社発行の総合雑誌「新沖縄文学」初の懸賞論文「私の内なる祖国」に入選、以後公務のかたわら新聞、雑誌、自治体の市史等での評論、編纂・執筆活動を続ける。1992年最高裁判所の簡易裁判所判事試験に沖縄県から初合格・裁判官任官。1992~2007年、沖縄県、福岡県内の各裁判所に勤務。2008~2010年東京簡易裁判所に転勤・定年退職。2014年~うるま市具志川九条の会共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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