出版社内容情報
沖縄戦後の飢える故郷を救おうと、ハワイのウチナーンチュ(沖縄系移民)は太平洋を越えて豚を送った。その苦闘を描くとともに、豚による沖縄の独立を模索した先人たちの歴史。
内容説明
戦前の沖縄の豚は黒豚だったのに、戦後なぜ白豚になったのか。著者は、この変化のかげに、沖縄戦後の飢える故郷を救おうと、ハワイのウチナーンチュ(ハワイの沖縄系移民)が太平洋を越えて550頭もの豚を送った運動のあったことをつきとめる。さらに筆者は、学芸と海と豚によって沖縄の独立を達成せんとした先人たちの努力がまやかしの日本復帰にからめとられる秘史を発掘する。豚でたどるユニークな沖縄現代史。
目次
1 祖国を敵として
2 ウチナーンチュのハワイ移民
3 ヤマト世からアメリカ世へ
4 沖縄を救え
5 豚の太平洋横断
6 見果てぬ夢
7 未来的な人の島へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
2
養豚やポーク缶も含めた豚に焦点を当てて沖縄を論じるユニークな本。ハワイとの関連や沖縄苦節歴史など興味深く読めた。2023/02/15
Y_Kuroyanagi
0
20160319ー201603282016/03/28
健康平和研究所
0
ハワイに移住したウチナーンチュが敗戦後の沖縄に豚を送った。アメリカから船で送る途中に生まれた子豚はほとんど死んでしまったのがかわいそう。沖縄独立国旗を初めて見た。日本からの教育予算のせいで復帰運動が盛んになった。2024/12/07