出版社内容情報
折原 浩[オリハラ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
ヴェーバーの実存的危機のさなかから生まれた「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の“精神”」を、その原問題設定に立ち戻り、数多の批判から擁護する。全てのヴェーバー研究者への問題提起であるとともに、日本の学問文化のあり方への根本的な批判の書。
目次
第1章 基本構想―ヴェーバーにおける実存的問題と歴史・社会科学(職業観問題―神経疾患による挫折と再起の狭間で;実存的原問題と「倫理」のテーマ;自己洞察からヨーロッパ近代の自己認識へ―「倫理」以降の展開;生産的批判の要件を欠く過当な一般化と裁断―「倫理」批判の問題傾向 ほか)
第2章 ヴェーバーの言葉・意味・思想・エートス論―羽入書論駁をとおして(論法と水準;四「問題」の選択規準と所在;疑似問題「唯『ベン・シラの知恵』回路説」;宗派宗教性と訳語選択 ほか)
著者等紹介
折原浩[オリハラヒロシ]
1935年東京に生まれる。1958年東京大学文学部社会学科卒業。1964年東京大学文学部助手。1965年東京大学教養学部専任講師(社会学担当)。1966年東京大学教養学部助教授。1986年東京大学教養学部教授。1996年東京大学教養学部定年退職。名古屋大学文学部教授。1999年名古屋大学文学部定年退職。椙山女学園大学人間関係学部教授。2002年椙山女学園大学人間関係学部退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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