出版社内容情報
三戸 公[ミト タダシ]
著・文・その他
内容説明
科学的管理とは何であるか。本書では、これを論ずるに当たってまず科学的管理の成立と発展の場である資本主義社会の何たるかを、経済学の象徴的人物として取り扱われているロビンソン・クルーソーによって語らしめ、ついで科学的管理の象徴的人物としてシュミットを措定することによって、科学的管理を論ずる緒とした。
目次
象徴としてのロビンソン・クルーソー
象徴としてのシュミット―経営学と人間
科学的管理の世界(レーニンとウェーバーの言説をめぐって;マルクスと科学的管理)
要約と提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junji Yogi
2
著者の水戸氏は確か、「経営学」が専門である。私はあまりその学問に興味は無いのだが、最近はずっとマルクスを読んでおり、またこれからはマックスウェーバーを読もうとしていたので本書を手に取った。マルクスとウェーバーの「知的ネットワーク」を少しでも掴みたかったのだが、本書はその期待には応えてくれなかったように感じる。だが、経済学の象徴的人物としてのロビンソン・クルーソーのお話や経営学の象徴的人物としてのシュミットのお話は大変に興味深かった。また、P.ドラッカーの「責任のある選択=自由」のお話も使えそうである。2013/06/13