出版社内容情報
喜納 昌吉[キナ ショウキチ]
著・文・その他
内容説明
音楽家として世界のステージに立ち、沖縄市民運動の最前線を駆け抜けた喜納昌吉の激動の半生をふりかえり、“先住民族の祝祭に学ぶ政治”“国境主義からの脱却”“国連環太平洋本部の沖縄誘致”、そして“沖縄の独立”までを見据える人類共生のビジョンを訴える。
目次
第1部 音楽家、市民運動家、そして政治家へ(喜納少年の生い立ち;音楽家への道;復帰前、復帰後の沖縄;喜納昌吉、スターになる;市民運動家として世界を駆けめぐる;政治家への道)
第2部 日本のなかの沖縄、その歴史と社会(沖縄侵略四〇〇年;天皇制をめぐって;日本国憲法の問題点と日米安保;グローバルビジョンの構築に向けて;沖縄の役割と可能性)
第3部 沖縄の自己決定権とはなにか(「うるの会」結成から解散まで;参議院議員として今後やるべき仕事;沖縄の自立へ向けて;沖縄の最終選択としての自己決定権)
著者等紹介
喜納昌吉[キナショウキチ]
1948年生まれ。音楽家、参議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
7
評者はまだ沖縄に行ってない。高校生から修学旅行が沖縄で見聞したことを聴かされた。オスプレイなど離発着の騒音は厳しい。カエルを食べるのは(16頁)、確かバリ島で出てきて驚いたことを思い出した。自戒を込めて本土の人間は沖縄内部の社会問題を知らなさ過ぎたと反省。44頁の売れる商品を志向する芸術に嫌気をさすというのは共感。沖縄から日本史を再考すると維新のヒーローも許せない部分があるとのこと(92頁)。歴史叙述の変更も必要だ。先ずは軍縮が必要なのに、TPPと言っていてはさとうきび農家は小泉JR.弁に納得したのか? 2013/03/15
minmi
2
米国にとっての沖縄の重要性とアジアにおける沖縄のプレゼンスが書かれた本だった。沖縄はこの立場をしっかりと理解し、今度こそ日本政府にも米政府にも負けず自ら判断を下す必要がある。全ては私達意志にかかっており、沖縄県民が一丸となれば米軍基地を追い出すのも可能となることを知った。2014/08/08
mariemaruru2
1
「すべての武器を楽器に」、「すべての人の心を花に」、は知っていましたが 「戦争よりも祭りを」、これは初めてです。独立すれば、などと単純に考えていましたが 独立して琉球王国に戻るのではなく、沖縄から東南アジアへ、なんですね。薩摩藩や出島についても もっと知りたくなりました。2011/10/08
-
- 和書
- 現代手形法・小切手法