旅人たちの歴史<br> 菅江真澄―旅人たちの歴史〈2〉

電子版価格
¥2,860
  • 電子版あり

旅人たちの歴史
菅江真澄―旅人たちの歴史〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784624111601
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0026

出版社内容情報

〔旅人たちの歴史2〕天明3年、ふるさと三河を離れて以後40余年間に、膨大な紀行文・地誌・図絵を残した真澄の旅の仕方を通して、当時の社会構造・経済・科学・文化を読み取る。

目次

たびごろもおもひたち父母にわかれて、春雨のふる里を袖ぬれていで、玉匣ふたむら山をよそに三河路を離て
いではのくに田川郡鼠が関といふ、しつまやのをさがやに泊りぬ。これよりなべて庄内とよぶ
関屋を越て大間越といふ処にて津梅川を渡る。これよりの道ののり一里の遠さを、よそちよまちにふみわきたり
津軽侯の役人より、船よそほひ致され申べしと案内ありて、船頭各々上下を着し、船玉の御酒をさゝげ、舟歌を奏すれば―『東遊雑記』
山田あり、こは、稲てふものうゝるにあらず、田稗とて、ひえかりたるくち根のみ残りぬるに、霜ふかくさむし。かまやの浦にいず
河べたの角ぐむあしのなかに、ながやかの木のうれにわら、菅、あるは又笹などをつかねいひてさしたり
ちいさやかの祠ある側に文永の碑あり、こと文字は苔にかいけたりて、それとはよみもとかれず
旅立してける人しあれば、小石ふたつをとりて水うちかけて、その人のはぎのつよからん事をいのるならはし也
としごとの卯月八日を山口とし、みな月の十五日は神わざなれば、まうづる人多し
天瀬川の村なる山岨の能布巨畠といふあり。そのゆゑは、天正のむかしの事にやあらん、信雄卿こゝにさすらへのよしを伝ふ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

2
江戸中期の旅行家菅江真澄の遊覧記を読み解くセミナーシリーズ。同じく稀代の旅行家である宮本ならでは、遊覧記読むだけじゃろくに気づけない旅っぷりの変化を鮮やかに説き明かしてくれる。旅情が枯渇して旅の終焉が訪れる、そんなこと考えてもみなかった!「旅の成功は異質さよりも同質さを見出せるかどうか」という宮本の信念がくっきりと語られ、思わず「じわ」がくる。2012/06/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/275496
  • ご注意事項

最近チェックした商品