出版社内容情報
学問の道へ誘った諸先生の思い出、ヨーロッパその他を旅した時の歴史随想、現代社会のさまざまな問題への歴史家としてのコメントよりなる。イギリス経済史研究者のエッセイ集。
目次
旅の道標（１冊の本―山田盛太郎著『日本資本主義分析』；教育者としての大塚久雄先生；高橋幸八郎著『市民革命の構造』；「小林校長」；藤田五郎さんと死；服部之総さんの人と学問；歴史家トーニィ追悼；古典的大学への郷愁；史料の選択；図書館と私；「経世済民」の学；「社会史」ばやり）
旅の草紙（ヨーロッパの都市地図；マナー・ハウス管見；ロイド・ジョージの家；旧教の国と新教の国；「クレムリン」とロシア正教；首都の「尊厳」；東欧見聞記；ユーゴーの民族問題；サラエヴォの銃声；「バグダード鉄道」乗車記；モロッコ―アガディールとカスバ；御家騒動と土地制度；「山椒太夫」の世界）
旅と現代（国民的理念の崩壊；「戦後」は終わったか；国益を担うもの；飢えと戦争を知らない世代；社会科教育；よみかき・そろばん；複数受験と共通第１次試験；『三四郎』の図書館；ヨーロッパの国境線；ケチの経済；イギリスの銀行；「英国病」の歴史的起源；英国の人種問題；戦後政治の総決算と税制改革；日英総選挙小考）
