感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
3
『白バラは散らず』と『白バラ抵抗運動の記録』を続けて読み、メンバーの高潔な情熱に圧倒されつつ、ただ英雄譚にしてしまっては、それまでなのだと思った。できるだけ客観的にみて、その思想や行動にはどんな意義があったのか、どんな問題があったのか、知りたいと思った。考えたいと思った。そういう意味でこの本を読めてよかった。2022/07/17
たみき/FLUFFY
3
「白バラ抵抗運動」について掘り下げながら書かれている。1971年の作品なので、まだ関係者も多く存命、手紙や聞き取りで「何があったのか」を調べていく。著者が気をつけていたのが、ショル兄妹以外のメンバーについても記す、調べることだった。特に、ショル兄妹の姉、インゲが書いた本についてはかなり細かく事実ではなき点、インゲが知るはずのない点などの指摘が多い。彼ら学生が実際は楽観していたのか、なぜショル兄妹はミュンヘン大学でビラをばら撒いたのか等の考察は興味深い。巻末には、資料として実際のパンフ全文が掲載されている。2018/07/18
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