出版社内容情報
三浦 清宏[ミウラ キヨヒロ]
著・文・その他
内容説明
見えない世界の扉を開く鍵は、ジェントルネス。ミシマ氏との出会いなど、イギリスや日本の降霊会での不思議な体験を経て、五行易による見えない世界との対話に至る精神的成長を淡々とした筆致で描く、心霊研究家で第98回芥川賞受賞作家のエッセイ集。
目次
第1話 三島さん、安らかに―英国での出会い
第2話 続・三島さん、安らかに―日本での再会
第3話 コリン・フライ(COLIN FRY)、その後
第4話 盛岡の霊能者たち
第5話 狐霊退治の名さにわ・大西弘泰
第6話 手作りの神社・禊之宮―小さくても大神宮と同格
第7話 五行易と私―見えない世界と繋がる
第8話 結びに―運命と天命
著者等紹介
三浦清宏[ミウラキヨヒロ]
1930年生まれ。小説家、心霊研究者。元明治大学理工学部教授。アメリカ・サンノゼ州立大学卒業後、アイオワ大学ポエトリー・ワークショップ修了。1988年「長男の出家」で第九十八回芥川賞受賞。2006年「海洞」で第二十四回日本文芸大賞受賞。2009年『近代スピリチュアリズムの歴史』で第三回湯浅泰雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Junko
11
私には霊界があるのか?ないのか?分からない。三浦先生が大好きだから、書いてある世界を素直な気持ちで読んだ。先生がイギリスで交霊会に参加した時、【三島由紀夫】が現れ「若者を惑わしたことを後悔している」と言う。帰国後、三島のお墓を詣でる。金沢のM氏が「盾の会にとって、聞きたくないことであり、三島が言いたくないこと」だから、霊は本物でしょうと言った。後年、盾の会の幹部【倉持氏】と三島・霊に会う。久し振りだと、三島は喜ぶ。また、五行易で余命を占ったら【92歳】とでたそうだ。先生は1930年生まれ。あと何年・・・2019/04/07
haniko
8
霊界との交信から、占いに話が進んでいく。ホントかウソか、信ずるか否かはそれぞれだが、多少の霊体験をしたことがある人には説得力がある。霊媒師による降霊で三島由紀夫と交信する。三島と作者の問答にはドキッとする。また、いろいろな人とのつながりから、占いに興味をもち五行易を学ぶ。作者は奥さんが家のカギをなくしたというので鍵のありかを占う。サイコロを振って出た数字をもとに色々当てはめていくと鍵は家の中にあると出る。何回やっても同じ応えである。2019/05/03