出版社内容情報
小河原 誠[コガワラ マコト]
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内容説明
ポパー思想へのいまも執拗に存在する誤解、曲解、歪曲にたいするポパー哲学研究会メンバーによるラジカルな反批判。ポパー哲学の日本における受容をつうじて日本の科学哲学、社会科学とどのような対応関係があるかも明らかにし、思想史の読み替え、書き替えが意図されている。ポパー思想顕彰の運動、ポパー的反証主義の実践運動の発端の書。
目次
ポパー受容史に見られる歪みについて
反証可能性の理論―その意義
デュエム=クワイン・テーゼと反証主義
日本におけるポパー政治哲学受容の一側面―その生産的発展のために
日本におけるポパー哲学受容の一形態―市井三郎の創造的受容