ミネルヴァ日本評伝選<br> 太宰治―尊重すべき困つた代物

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ミネルヴァ日本評伝選
太宰治―尊重すべき困つた代物

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  • サイズ 46判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623101023
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0323

出版社内容情報

太宰 治(1909年から48年)昭和期の小説家。
青森の新興商人地主の家に六男として生まれる。数々の危機やスランプに直面しながらも『晩年』『斜陽』『人間失格』等を執筆、無頼派として時代の寵児となったその生涯を、近代を代表する文豪たちとの関係に主軸を置いて描き出す。


【目次】

はしがき

第一章 出自と生い立ち――菊池寛の時代
 1 生い立ち
 2 「津島家」のルーツ
 3 菊池寛への傾倒

第二章 芥川龍之介――その死から受け継いだもの
 1 芥川文学との出会い
 2 芥川の死の衝撃
 3 時代思潮の影響
 4 〈生涯の混沌〉を解く〈鍵〉

第三章 川端康成――太宰治の文壇パフォーマンス
 1 若き大家と地方の一学生と
 2 芥川賞騒動
 3 “騒動”の背後にあるもの
 4 川端が抱え続けたもの

第四章 佐藤春夫――パビナール中毒・芥川賞落選をめぐって
 1 佐藤春夫との出会いと第一回芥川賞
 2 パビナール中毒
 3 小説「芥川賞」
 4 中毒の完治とその後

第五章 井伏鱒二?――ナンセンス・ユーモアから学んだもの
 1 ナンセンス・ユーモア
 2 パビナール中毒と芥川賞騒動
 3 御坂峠での再生

第六章 志賀直哉――読者への〈心づくし〉とは?
 1 小説の神様
 2 非難の応酬
 3 太宰治の中の「志賀直哉」
 4 芥川・太宰・志賀

第七章 井伏鱒二?――ナンセンス・ユーモアの行方
 1 戦中から戦後へ
 2 『井伏鱒二選集』をめぐる確執
 3 “敵役”にはしきれなかった井伏鱒二の存在

終 章 「太宰治」から見えてくるもの
 1 生涯を貫くもの
 2 “芥川賞落選”の本質
 3 「描くこと」と「語ること」

参考文献
あとがき――評伝の持つ可能性
太宰治略年譜
人名・事項索引

内容説明

芥川・川端・佐藤・井伏・志賀…「太宰治」をつくった文豪たちとの化学反応。

目次

第一章 出自と生い立ち―菊池寛の時代
第二章 芥川龍之介―その死から受け継いだもの
第三章 川端康成―太宰治の文壇パフォーマンス
第四章 佐藤春夫―パビナール中毒・芥川賞落選をめぐって
第五章 井伏鱒二(1)―ナンセンス・ユーモアから学んだもの
第六章 志賀直哉―読者への〈心づくし〉とは?
第七章 井伏鱒二(2)―ナンセンス・ユーモアの行方
終章 「太宰治」から見えてくるもの

著者等紹介

安藤宏[アンドウヒロシ]
1958年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

16
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。日本近代文学の研究を専門とする著者による太宰治の評伝なのだが、太宰と他の作家との関係をつまびらかにしていくことで、太宰自身だけでなく、近代日本文学の変遷をも明らかにするというちょっと変わった視点が興味深い。太宰と言えば、坂口安吾や檀一雄との友情譚が思い浮かぶが、それは一旦脇におき、太宰の作品に大いに影響を与えた芥川龍之介、川端康成、佐藤春夫、井伏鱒二、志賀直哉ら先達たちとの関係にスポットをあてて、太宰治がどう作られていったかを明らかにする。2026/07/30

澄川石狩掾

3
菊池寛「父帰る」の上演の成功がレーゼドラマの流行のきっかけになったという記述が非常に勉強になった。 ミネルヴァ評伝選の太宰治の巻と聞いて安藤宏博士が担当するのだろうと思ったら、やはりそうだった。欲を言えば安藤博士と同い年にして同じく太宰治研究の第一人者たる中村三春博士による太宰の評伝も読みたかった。2026/08/28

真夏日和

3
太宰治。 知らないひとはいないだろうこの作家の評伝です。 芥川賞くれくれ事件(笑)は聞いたことあったけれど、佐藤春夫や井伏鱒二との師弟関係などはまったく知らなかったのでかなり興味深く読んだ。 文豪と言われる人たちの生態みたいなものが面白く可笑しく描かれていて、あとがきにもある通り『文豪ストレイドッグス』や『文豪とアルケミスト』が好きなひとは実態が知れるし、お薦め出来る内容だと思う。 2026/08/07

こさと

0
地元図書館の本。 太宰治周辺の人々についても言及多々。文学研究の奥深さを感じられます。私は大学で太宰を扱わず、佐藤春夫から始まり、卒論は室生犀星でした。佐藤は太宰とも犀星とも繋がりがあるので、今思えば宿命だったのかなと思います!2026/10/21

鈴木貴博

0
芥川龍之介、川端康成、佐藤春夫、井伏鱒二、志賀直哉など他の作家との関係の中から太宰治の生涯を描き出す。時代の中での太宰治の人物と作品について理解が深まる。2026/07/19

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