出版社内容情報
法は歴史の変化と密接に関わっている。歴史は私たちそのものであり、歴史の観点から法を見ることは、法を身近に感じる一助となる。
一方、法学には難しくて、よそよそしい言葉がある。どうしてそういった文字列になっているのかについて、自分なりに納得がいけば、言葉がその内容と一体化して胸にすっと落ち、よそよそしさが軽減される。本書では、歴史と言葉に着目し、法や法学への親しみを持ってもらえるよう、学習を進める。
【目次】
はじめに
凡例
第Ⅰ部 法の全体像を見てみよう
第一章 法はなぜ「法」というんだろう?――法とは何か
1 規範って? 社会って?
2 法と道徳の違い
3 様々な種類の法
4 法のグループ分け――公法・私法
第二章 日出づる国から大日本帝国へ――法の歴史(一)
1 律令制の導入
2 武家法の誕生と発展
3 欧米型の法制度の導入――近代日本法の幕開け
4 明治国家体制の形成――明治最初期
5 立憲体制への展開と確立――明治中期
第三章 大日本帝国の興亡――法の歴史(二)
1 二つの戦争と対外的膨張――明治後期
2 立憲体制の実質化と帝国の地位の確立――大正期
3 日本の膨張と軍事国家化――昭和初期(前半)
4 帝国の破裂――昭和初期(後半)
5 原点回帰と近代日本の再出発
第四章 法の「解釈」とはどんな作業なのか?――日常と地続きの思考方法
1 法学の実践的性格
2 法の湧き出る泉――法源
3 法の適用と解釈
4 解釈のパターン
第Ⅱ部 個別の法分野を見てみよう
第五章 憲法はなぜ「憲」法というんだろう?――最高法規としての憲法
1 憲法という文字の意味
2 主権はなぜ「主」権というんだろう?
3 憲法改正の限界突破――革命
4 GHQ原案をどう考えるか?
第六章 行きかう年もまた旅人なり――日本国憲法の「個人」
1 国の統治集団がしてはならないこと(一)――自由権
2 国の統治集団がしてはならないこと(二)――平等権、社会権
3 基本的人権にいう「基本的」の意味
4 個人の尊重と個人の尊厳
5 国を運営するための組織体制――統治機構
第七章 市民はなぜ「市」民というんだろう?――民法の「民」が意味するもの
1 市民の意味
2 民法の歴史
3 大陸法はルールブック、英米法はケースブック
4 民法の原則とその修正
5 「人」ではないキャラクター――労働者・商人
第八章 権利はなぜ「権」利というんだろう?――民法における権利の体系
1 権利という文字の意味
2 権利の主体と権利の変動
3 物権と債権――絶対的・相対的って何のことだろう?
4 人格権――「人格」って性格のこと?
5 親族は何が「親しい」のか?
第九章 報いを受けさせるために必要なこと――刑罰の設定と運用
1 「罪」とは何か?
2 犯罪になるかどうかの判断――三段階の思考プロセス
3 三段階の思考プロセスの呼び方
4 刑罰の種類と峻烈さ
5 ぼくは死刑のボタンを押せるだろうか?
内容説明
法の歴史と言葉に耳を澄ませてみよう。ゆっくり見つめてみよう。歴史は私たちそのものであり、法を学ぶことは、私たち自身を理解することである。
目次
第1部 法の全体像を見てみよう(法はなぜ「法」というんだろう?―法とは何か;日出づる国から大日本帝国へ―法の歴史(一)
大日本帝国の興亡―法の歴史(二)
法の「解釈」とはどんな作業なのか?―日常と地続きの思考方法)
第2部 個別の法分野を見てみよう(憲法はなぜ「憲」法というんだろう?最高法規としての憲法;行きかう年もまた旅人なり―日本国憲法の「個人」;市民はなぜ「市」民というんだろう?―民法の「民」が意味するもの;権利はなぜ「権」利というんだろう?―民法における権利の体系;報いを受けさせるために必要なこと―刑罰の設定と運用;「裁判」とはどんな判断なんだろう?―裁判所の組織と民事手続・刑事手続;地球をつつみ込むように―国際社会の多様性と国際法の普遍性;陛下・殿下としての天皇と皇族―象徴とカリスマ)
著者等紹介
畑中久彌[ハタナカヒサヤ]
1971年、生まれ。1994年、立命館大学法学部卒業。2000年、明治大学大学院法学研究科民事法学専攻博士課程(後期)修了。現在、福岡大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



