出版社内容情報
「臨床教育学」とはいったいどのような学問なのだろうか。どのように社会へ還元されているのだろうか。本書では、対人援助の場で現実におこなわれている様々な実践と、臨床教育学の対象として研究することとのつながりの、具体的なプロセスを描く。あなたの現場での疑問が学問の扉を開く。
【目次】
序 章 臨床教育学とはなにか(志水宏吉)
1 「臨床教育学」という言葉
2 臨床教育学はひとつではない
3 「臨床の知」の考え方
4 本書のコンセプト
5 本書の構成
第Ⅰ部 教育学の扉
第1章 よい理論ほど実践的なものはない(森脇健夫)
1 実践知と技術知の架橋を目指して
2 授業研究・教材づくり、教師のライフヒストリー研究、対話的事例シナリオ制作によるPBL教育
3 理論を手放さずに、事象に寄り添う
第2章 すべての子どもにたしかな学力を!(志水宏吉)
1 「第一世代」として
2 学校臨床学の試み
3 「学力の樹」の考え方
4 「力のある学校」のスクールバスモデル
5 公正な教育を求めて
第3章 対人援助職の実践力への探求(早川りか)
1 臨床教育学との出会い
2 臨床における実践力とはなんだろうという問い
3 看護技術の熟達化とは
4 対人援助職の実践と現場での判断
5 対人援助職の育成と支援に向けて
第4章 教育現場に息づく知を求めて――臨床教育学が導く実践の深化(木田重果)
1 教師から研究的実践者へ
2 実践研究から見えてきたもの
3 臨床教育学を学んでからの教育への向かい方
4 実践の意義と深化を求める教師たちへ
第Ⅱ部 心理学の扉
第5章 発達臨床心理学という学問領域について(河合優年)
1 自身の学びと育ちを振り返る
2 私と臨床教育学との出会い
3 大学院での教育活動について
4 追跡研究の楽しさ
5 追跡研究から見えてきたこと
6 これからの臨床教育学研究科
第6章 神経発達症の理解と支援のブレークスルーを目指して(中井昭夫)
1 義理と人情、「ノリ」で大学院に
2 大学院生活と医学博士の悲喜交々
3 留学から帰国したけど、これからどうする? なにする?
4 小児科医だからこそできる、やらなければならない身体性からみた子どもの脳とこころの発達
5 エバンジェリストとしてひたすら駆け回る
6 開かれた臨床教育学を目指して――日々大切にしていること,伝えたいこと
7 えいやっ! で飛び込み、走りながら考える
第7章 自己の発達期を支える理論と実践(中山留美子)
1 支援の現場から臨床教育学へ
2 青年期発達を支えるための概念・理論を求めて
3 「支援を支える基礎的研究」と「支援のための研究」
4 研究を活かすためのいくつかの方向性
5 理解、対話のための「フィルター」としての臨床教育学
第8章 大学教育における多様なニーズに応じた教育的支援(松久眞実)
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