出版社内容情報
江戸?明治の時代、蝦夷から大坂、薩摩へ至る海路を行き交った北前船。本書では、この北前船を世界史のなかに位置づけ、その動きを、北は蝦夷から樺太、千島をへて満洲やシベリア、南は琉球から中国の先までを視野に入れて見直すことで、北前船がいかに世界史をつくっていたかを捉える。さらに漂流船・長者丸の乗組員たちの声から、北前船がいかに世界史を見て、それを知らせたかを探る
【目次】
はしがき
第Ⅰ部 世界史をつむぐ北前船
第一章 北前船の成立
1 日本海の海路
2 北前船の「完成」
3 長崎と琉球
4 「昆布ロード」
第二章 北前船と蝦夷地――松前・アイヌ・昆布
1 蝦夷地における《商場知行制》
2 《場所請負制》とアイヌ
3 蝦夷地から見た交易
第三章 北前船と北陸諸藩
1 一九世紀初めの北前船
2 銭屋五兵衛の光と影
第四章 北前船の南方航路――長崎・薩摩・琉球
1 対中国貿易
2 進貢貿易
3 抜 荷
第五章 富山の売薬と薩摩組
1 富山売薬の始まりと展開
2 「組」の結成
3 薩摩組
4 薩摩藩と薩摩組
5 一八三二年「差留」解除と昆布
第六章 新潟抜荷事件と薩摩組
1 薩摩の新潟での抜荷活動
2 一八三六年新潟抜荷事件
3 新潟抜荷事件後の越中富山
4 一八四〇年第二回新潟抜荷事件
5 一八四九年――薩摩組の転機
第七章 琉球と中国の貿易――東アジア交易の中心
1 進貢貿易の浮沈
2 薩摩の圧力
3 幕府の圧力
4 琉球の抵抗
第Ⅱ部 世界史のなかの漂流船・長者丸
第八章 長者丸の漂流
1 越中から蝦夷へ
2 蝦夷から三陸へ「東廻り」
3 漂流する長者丸
第九章 ハワイの長者丸
1 捕鯨船にて
2 太平洋の捕鯨船
3 サンドウィチ諸島――漂流民たち
4 ハワイでの長者丸の乗組員たち
第十章 ロシア領北太平洋の長者丸
1 ロシアの東方進出
2 カムチャツカ
3 オホーツク
4 シトカ
第十一章 帰国した長者丸
1 エトロフ着
2 江戸での取り調べ
3 帰郷と聞き取り
4 帰還者のその後
第十二章 長者丸の語る世界
1 長者丸漂流報告
2 異国体験
3 世界認識、世界のなかの日本認識
第十三章 幕末の対外認識と長者丸
1 ロシア契機の対外認識
2 イギリスを契機とする対外認識
3 長者丸のもたらした情報の意味
終章 北前船・長者丸のつなぐ世界
参考文献
あとがき
人名・事項索引
-
- 洋書電子書籍
- The Great Typo Hunt…



