出版社内容情報
日本は世界のなかでどのような存在なのか。日本という場はどういった役割を果たしうるのか。国際日本研究の理論と方法について総括的に議論するとともに、自然観と人間観、文化と権力、大衆文化研究の展開という視点から最前線の研究を描き出す。
【目次】
はじめに(磯田道史)
総論 国際日本研究の考え方
第1章 国際日本研究のための一試論――グローバルな知識交換のなかの日本(瀧井一博)
1 国際日本研究/国際日本学の興隆と終焉?
2 日本の文明史的位相――モデルからタイプへ
3 メディアとしての日本
4 日本というプラットフォーム――明治維新の新視角
5 知識交換のための日本研究
第2章 文化コモンズとしての国際日本研究(山田奨治)
1 国際日本研究とは何なのか
2 文化コモンズの定義と範囲
3 国際日本研究のPOMB分析
4 文化コモンズとしての国際日本研究の発展可能性
第3章 「国際日本研究」がいかに成立し、何を目指しているのか(劉 建輝)
1 新「日本学」成立の源流――日文研の創設背景と国際・学際・総合的研究の理念
2 共同研究――「日本学」が地域研究へと移行する風向計
3 国際性の新たな展開――「国際日本研究」コンソーシアム構築の試み
第4章 生活史に根差し、世界と響き合う視覚文化研究(戦 曉梅)
1 生活史に根差し、文化の真相を探る共同研究
2 春画・艶本コレクションの形成と海外からの注目
3 「ひっくりかえされたおもちゃ箱」――辻惟雄『日本美術の歴史』の中国語訳出版の舞台裏
第5章 権力を考える視点――日文研の共同研究から(楠 綾子)
1 人と制度――社会科学的関心
2 近代、植民地、アジア
3 日本政治外交史と日本研究
コラム 国際日本研究の理論を探求する(磯前順一)
各論 国際日本研究の諸相――自然観と人間観・文化と権力・大衆文化研究の新展開
第6章 犬・猫と人の接合域――日本動物愛護協会附属病院・シェルターの歴史(春藤献一)
1 一九五一年前後の動物病院事情
2 日本動物愛護協会について
3 動物病院開院まで
4 開院時の設備と病院の拡充
5 一九五一~一九五四年の動物病院とシェルター
6 引取りの現場から
7 一九五七~一九七〇年の動物病院とシェルター
8 処分を振り返って
9 動物病院とシェルターの閉院
10 「接合域」としての動物病院・シェルター
第7章 病と癒しの多面性――音の芸術と養生・療法(光平有希)
1 音楽と医療のあゆみ
2 儀礼・芸能にみる治療と音楽――八坂神社祇園祭を例として
3 近世養生論における音楽
第8章 対外関係から見た中世の特徴(榎本 渉)
1 中世における外交と対外関係
2 中世日中間の外交と貿易・素描
3 日宋・日元交流の様相
第9章 桐野夏生の文学作品と弁当のポリティクス(駒居 幸)
1 桐野夏生作品と弁当の



