出版社内容情報
がん患者と家族への支援をはじめ、ケア・コミュニケーション技法「ユマニチュード」の研究を通じて、ケアをする人/受ける人の「関係性」に着目する著者が問う、「ケア」に臨む哲学。
援助者と被援助者という非対称の関係によって引き起こされる緊張は、時に「断絶」や「喪失」を生むが、ケアを通じて豊かな関係性を育むために、「与えるケアから受け取るケアへ」を提唱する。
【目次】
はじめに
第一章 「してあげる」の悲劇──自分の「善意」を手放す勇気
善意であるが故に
気がつかないうちに成立する「暴力」
他者を依存させようとする欲望
「ケア」が「害」になるとき
日常性と善意
力を手放し、他者から受け取る
一方向ではない、新たな関係性へ
第二章 「与えるケア」から「受け取るケア」へ
「指示」「質問」ばかりの現場
その人にとっての「意味」を尊重する
攻撃ではなく防御
感情を認める
ケアに参加する
第三章 「ケア」の中心に「関係性」を──「ケア」に臨む哲学
認知機能と権利
誰に決める権利があるのか
自律を可能にする依存
強制ケアをゼロに
同意しないという権利
人間らしくあること
人間的な側面をケアする
食事は栄養補給ではなく自己表現
自分の脆弱性を認める
怖れを手放す
第四章 「関係性」によって「身体」を取り戻す
関係性が喪失するとき
「魔法」ではなく「技術」
ケアを「測定」する
目を合わせ存在を承認する
話すのは承認するため
触れることの意味
つかむことの害
触れる順序
尊厳の柱「立つ」
なぜ立ってケアをしないのか
第五章 「ケア」で「健康」を回復する
キュアは患者がするもの
ケアをする人のすべきこと
診断・治療を含むケアという考え方
見ることが世界を構成する
関係性を軸とするケアのプロセス──「五つのステップ」
手順を踏むことの意味
ノックをしても待たない
出会いの対等性
引用文献
おわりに
索 引
内容説明
「ケア」を捉え直し、新たな「ケア」を拓く―。医療系と非医療系の双方にとって、豊かな関係を構築できる「ケア」を提案。互いが互いに「贈物」を贈り合う/受け取りあうという関係性を模索する。
目次
第一章 「してあげる」の悲劇―自分の「善意」を手放す勇気(善意であるが故に;気がつかないうちに成立する「暴力」 ほか)
第二章 「与えるケア」から「受け取るケア」へ(「指示」「質問」ばかりの現場;その人にとっての「意味」を尊重する ほか)
第三章 「ケア」の中心に「関係性」を―「ケア」に臨む哲学(認知機能と権利;誰に決める権利があるのか ほか)
第四章 「関係性」によって「身体」を取り戻す(関係性が喪失するとき;「魔法」ではなく「技術」 ほか)
第五章 「ケア」で「健康」を回復する(キュアは患者がするもの;ケアをする人のすべきこと ほか)
著者等紹介
大島寿美子[オオシマスミコ]
1987年、千葉大学理学部生物学科卒業。1989年、千葉大学大学院理学研究科修士課程修了(理学修士)。米国マサチューセッツ工科大学(MIT)留学を経て、2012年、北海道大学大学院医学研究科社会医療管理学講座医療システム学分野博士課程修了。博士(医学)。社団法人共同通信社、株式会社ジャパンタイムズ編集局を経て、北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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