出版社内容情報
今、海の中で一体何が起きているのか――。「海のゆりかご」と称され、ブルーカーボンとしても世界の注目を集めるアマモ場。しかし、衰退や消失が著しく、海水温の急激な上昇や海洋酸性化、底質の悪化が引き起こされている。
動的生物多様性が高い日本の海にも危機が迫るなか、海洋微生物の研究者が「アマモ場」再生に立ち向かう。失敗と閃きが生むアイディアと挑戦は、「海のいのちを守る森」を未来につなぐ。
【目次】
はじめに
第一章アマモ場と多様な生き物たち
1 アマモ場とは何か
2 海のサンクチュアリ
第二章衰退するアマモ場
1 深くつながる山と海
2 自然物理学からのアプローチ
3 アマモ場の衰退が及ぼす影響
第三章 海の「底」力を上げる取り組み
1 アマモ場の様々な保全活動
2 海洋環境保護へのアプローチ
3 若い世代の挑戦
第四章失敗の掛け算が生んだバイオセメント
1 アマモ場造成の主力技術として
2 サイエンティストでエンジニア
第五章 海を救うアマモボール
1 アマモボールが広げる海へのアクセス
2 アマモ場を持続的に維持するために
終 章 乙姫が微笑む豊かな海へ
おわりに
索 引



