出版社内容情報
日本の近代化(西洋化)はいつ始まったのだろうか。一般に「ペリー来航」を契機として語られることが多いものの、日本と西洋の関係はそれ以前、遅くとも宣教師来日の頃には始まっており、異文化間の相互関係が地下水脈のごとく展開し、幕末へと至るのではないか――。このような問いを出発点に、本書は狭義の歴史学にとどまらず、地理学、美術史、言語学等、多様な個別研究の視点から複眼的に日欧間の文化関係における重層性に迫る。
内容説明
日本の近代化(西洋化)はいつ始まったのだろうか。一般に「ペリー来航」を契機として語られることが多いものの、日本と西洋の関係はそれ以前、遅くとも宣教師来日の頃には始まっており、異文化間の相互関係が地下水脈のごとく展開し、幕末へと至るのではないか―。このような問いを出発点に、本書は狭義の歴史学にとどまらず、地理学、美術史、言語学等、多様な個別研究の視点から複眼的に日欧間の文化関係における重層性に迫る。
目次
日本と西洋の異文化理解
第1部 入門編―〈日本/西洋〉関係史の研究事始め(日本語の中の西洋語;欧米諸国によるアジア・日本接近の歴史;パリ万博とその時代;近代日本のキリスト教の歴史;日本美術史における西洋化)
第2部 発展編―日本にとっての西洋/西洋にとっての日本(ことば・人間・文化の学の東西比較―江戸後期の国学とドイツ文献学の類似性と明治期の新しい国学;来日欧米人がみた天皇と将軍―一六世紀から一九世紀にいたる異文化理解の一断面;一八六七年パリ万博における日仏異文化観;都市の教会からみた近代日本とキリスト教;イギリス思想と日本近代美術;中国学者スタニスラス・ジュリアンの国際ネットワーク―ラザリスト会宣教師との手紙を中心に)
著者等紹介
野村啓介[ノムラケイスケ]
1965年福岡県生まれ。現在、二松學舍大学文学部歴史文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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