出版社内容情報
明治の御世において、「法の秩序」を基盤に政を為し、近代日本を導いた伊藤博文。如何なるときも「国家への忠誠と国民に対する慈しみ」を忘れなかったその姿勢は、初代韓国統監就任後も変わることなく、統治国と被統治国の共存共栄を目指した。
本書では、君主制と民主制のバランスを重視した、伊藤の政治スタイルを「伊藤博文の流儀」と名付け、国のために光を灯し、国家の行くべき道を照らし続けたその足跡に迫る。
【目次】
はじめに
第一章 生い立ちから松下村塾入門――「中々周旋家になりそうな」
1 周防国束荷村から長門国萩へ
2 吉田松陰と松下村塾
3 松下村塾入門
4 藩内抗争と志士伊藤俊輔
第二章 イギリス留学――「ますらおの はじをしのびてゆくたびは」
1 長州ファイブ
2 馬関戦争と休戦交渉
3 休戦交渉の事後処理
第三章 高杉晋作との絆――「此れ我が東行高杉君にあらずや」
1 功山寺挙兵(下関挙兵)
2 高杉と伊藤の下関開港論
3 薩長同盟
4 四境戦争
5 大政奉還と王政復古
第四章 明治維新――「我々の歴史は、今ここからはじまる」
1 戊辰戦争
2 兵庫県知事への登用
3 「国是綱目」を新政府に上呈
4 「廃藩置県」の詔書
第五章 岩倉使節団、日の丸演説――「我国旗の中央に点ぜる丸印は、昇る朝日の尊き徽章なり」
1 岩倉使節団の副使として
2 伊藤の英語力
3 伊藤の「日の丸演説」(The Rising Sun Speech in America)
4 征韓論への伊藤の秘策
第六章 初代内閣総理大臣、大日本帝国憲法――「天皇ハ帝国議会ノ承認ヲ経テ立法権ヲ施行ス」
1 西南戦争の怨念の矛先
2 伊藤博文体制の構築
3 初代内閣総理大臣就任
4 大日本帝国憲法発布
5 日清・日露戦争
第七章 初代韓国統監――「日本は韓国を合併するの必要なし」
1 なぜ海峡を渡ったのか
2 山県派との対立
3 児玉源太郎の台湾統治との違い
第八章 暗 殺――「馬鹿なやつじゃ」
1 なぜ伊藤博文は撃たれたのか
2 なぜ安重根は撃ったのか
3 日韓併合と関釜連絡船
終 章 梅子夫人の流儀――「おかゝ位のものじゃ」
1 芸妓からファーストレディへ
2 ファーストレディに相応しい立ち居振る舞い
おわりに
人名・事項索引
内容説明
近代日本を導いた偉人の思想と生涯。明治の御世において、「法の秩序」を基盤に政を為し、君主制と民主制のバランスを重視したその政治スタイルに迫る。
目次
第一章 生い立ちから松下村塾入門―「中々周旋家になりそうな」―
第二章 イギリス留学―「ますらおの はじをしのびてゆくたびは」―
第三章 高杉晋作との絆―「此れ我が東行高杉君にあらずや」―
第四章 明治維新―「我々の歴史は、今ここからはじまる」―
第五章 岩倉使節団、日の丸演説―「我国旗の中央に点ぜる丸印は、昇る朝日の尊き徽章なり」―
第六章 初代内閣総理大臣、大日本帝国憲法―「天皇ハ帝国議会ノ承認ヲ経テ立法権ヲ施行ス」―
第七章 初代韓国統監―「日本は韓国を合併するの必要なし」―
第八章 暗殺―「馬鹿なやつじゃ」―
終章 梅子夫人の流儀―「おかゝ位のものじゃ」―
著者等紹介
福屋利信[フクヤトシノブ]
1951年、生まれ。1990年、39歳で佛教大学通信教育部入学。1997年、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程入学。2001年、博士(文学)。宇部工業高等専門学校教授、山口大学国際総合科学部教授を経て、周南公立大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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