出版社内容情報
安重根(1879年から1910年)独立運動家。
安重根は、開化派(親日派)から、いかにして伊藤博文暗殺を決行するほどの反日闘士に変貌したのか。列強をめぐる東アジア情勢と日本の植民地主義を詳述し、武力闘争へと舵を切っていく安重根の内面をたどる。
内容説明
安重根(一八七九~一九一〇)独立運動家。安重根は、開化派(親日派)から、いかにして伊藤博文暗殺を決行するほどの反日闘士に変貌したのか。列強をめぐる東アジア情勢と日本の植民地主義を詳述し、武力闘争へと舵を切っていく安重根の内面をたどる。
目次
第一章 安重根の幼年時代(清渓洞で学ぶ;十代の安重根)
第二章 安重根と甲申政変、そして伊藤博文の影(朝鮮王朝最末期の外交政策;清仏戦争と甲申政変)
第三章 安重根と東学党の乱(金九と安重根;海州の東学党と安重根の日本傾倒;日清戦争回避を目論む伊藤博文;閔妃殺害事件とその余波;安重根のカトリック入信)
第四章 日露戦争からロシア領内での義兵闘争(日露戦争への道と平和主義者伊藤博文;日露戦争と安重根の日本不信;安重根、国権回復に尽力)
第五章 ハルピン駅頭暗殺事件(伊藤博文暗殺計画;陰謀の真相を探る)
著者等紹介
上垣外憲一[カミガイトケンイチ]
中国華東師範大学碩学教授、岡崎信用金庫顧問。東京大学教養学部教養学科卒業、東京大学人文科学大学院比較文学比較文化課程満期退学。博士(学術、東京大学)。国際日本文化研究センター教授、帝塚山学院大学教授・副学長・国際理解研究所所長、大手前大学教授・交流文化研究所所長、大妻女子大学教授を経て現職。この間、ソウル大学韓国文化研究所客員研究員、北京外国語大学日本研究センター客員教授、カナダ・アルバータ大学客員教授を務める。『雨森芳洲』(中公新書、1989年、サントリー学芸賞受賞)など多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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