出版社内容情報
現代社会で観光は誰もが享受できる娯楽として 大衆化した。本書は、「脱観光化」をキーワード に「善きもの」としての観光の光と影をフィール ドでの事例にもとづいて具体的に論じる。
内容説明
現代社会で観光は誰もが享受できる娯楽として大衆化した。本書は、「脱観光化」をキーワードに「善きもの」としての観光の光と影をフィールドでの事例にもとづいて具体的に論じる。
目次
「脱観光化」からとらえなおす観光と社会
第1部 観光現象の新展開(身体的な移動と精神的な移動が出合う「空間」―VTuberとコンテンツツーリズムの現場から;台湾の日本神を訪ねる日本人と台湾社会―観光化がもたらす信仰実践の変容;南洋のコロニアル・ノスタルジア―パラオ老人会と日本人観光客の交流を事例に;あわいを生きる―コロナ前後のタイ領アンダマン海におけるモーケンの観光業への従事)
第2部 観光が生み出す新たな社会のあり方(邂逅する「他者」たち―現代中国における民族観光、イスラーム復興、イスラモフォビアのもつれ;アートプロジェクトにおけるゲストとは誰か―新潟市「水と土の芸術祭」を事例に;観光の衰退、連帯の生起―フィリピン・ボラカイ島と愛知県南知多町の「脱観光化」とノスタルジア;「フェイク」と「オリジナル」の交錯と消失―ポスト・ツーリスト化した「マサイ」;観光をめぐる「ゆるやかな対立」と分断しない社会―ヴァヌアツ・アネイチュム社会における「思慮」について)
脱観光化へ向かう要因と今後の展望
著者等紹介
東賢太朗[アズマケンタロウ]
1976年愛知県名古屋市出身。現在、名古屋大学大学院人文学研究科准教授
奈良雅史[ナラマサシ]
1980年北海道生まれ北海道育ち。現在、国立民族学博物館学術資源研究開発センター准教授/総合研究大学院大学先端学術院准教授
福井栄二郎[フクイエイジロウ]
1973年兵庫県生まれ大阪府育ち。現在、島根大学法文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。