出版社内容情報
本書は、教科書などの歴史叙述の背後にどのような史料が「隠れて」いるかに気づき、それらの史料を読み解くコツを学ぶとともに、史料に基づいた歴史像とは何かを考えるために編まれたテキスト。執筆者が「とっておきの」素材をもとに、史料を紐解き、そのおもしろさを提示することで、読者はある歴史像の背景には必ず史料が存在することを意識しつつ、歴史的な事象を多角的に考えることができる。各章は当該テーマの概説・史料と読み解き・ワークという展開で構成され、初学者も理解しやすい工夫が充実。
内容説明
本書は、教科書などの歴史叙述の背後にどのような史料が「隠れて」いるかに気づき、それらの史料を読み解くコツを学ぶとともに、史料に基づいた歴史像とは何かを考えるために編まれたテキスト。執筆者が「とっておきの」素材をもとに、史料を紐解き、そのおもしろさを提示することで、読者はある歴史像の背景には必ず史料が存在することを意識しつつ、歴史的な事象を多角的に考えることができる。各章は当該テーマの概説・史料と読み解き・ワークという展開で構成され、初学者も理解しやすい工夫が充実。
目次
序章 史料を紐解き、過去の世界に旅しよう
第1部 権威と統治(王は「強かった」のか?―ノルマン征服とウィリアム征服王―;イコノクラスムのはじまりとレオン3世―8世紀のビザンツ帝国をとりまく世界―;聖性・儀礼・象徴―中世後期チェコの国王戴冠式式次第より―)
第2部 教会と社会(辺境にみる西欧カトリック世界―13世紀スコットランドの一証書を通して―;正統と異端のはざまで―南フランスの異端審問記録にみる信仰のかたち―;魔女裁判って中世ですよね?―例話集にみる魔術と悪魔;「十字軍」とは何か?―12世紀の公会議・教会会議決議録より)
第3部 都市と農村(都市と領主の付き合い方―中世のフランドル地方をめぐって―;つながり合う都市―ロンバルディア同盟にみる「都市同盟」の意味―;都市と農村のあいだ―北イタリア・バッサーノの条例集にみる自治―;抑圧された農民?―中世ドイツの農村社会)
著者等紹介
図師宣忠[ズシノブタダ]
2004年京都大学大学院文学研究科博士後期課程歴史文化学専攻研究指導認定退学、博士(文学)。現在、甲南大学文学部教授
中村敦子[ナカムラアツコ]
1998年京都大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻研究指導認定退学、博士(文学)。現在、愛知学院大学文学部教授
西岡健司[ニシオカケンジ]
2007年京都大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専修研究指導認定退学。現在、京都女子大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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塩崎ツトム
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