出版社内容情報
社会福祉へのかかわりを公益の追求の一環として捉え、自らも深くかかわった渋沢栄一。必要に応じて「官」と「民」を使い分け、継続的な運営形態を構築したその福祉実践を多面的に考察する。
第?部では渋沢に影響を与えた英仏の社会福祉・慈善活動を取り上げ、第?部ではアメリカのフィランソロピストとの交流等を分析する。第?部では、日本の前近代から継承されてきた福祉についての考え方や実践との比較・検討をおこなう。
内容説明
社会福祉へのかかわりを公益の追求の一環として捉え、自らも深くかかわった渋沢栄一。必要に応じた「官」と「民」を使い分け、継続的な運営形態を構築したその福祉実践を多面的に考察する。第1部では渋沢に影響を与えた英仏の社会福祉・慈善活動を取り上げ、第2部ではアメリカのフィランソロピストとの交流等を分析する。第3部では、日本の前近代から継承されてきた福祉についての考え方や実践との比較・検討をおこなう。
目次
序章 渋沢栄一ならではの福祉実践とは何か
第1部 渋沢栄一に影響を与えた英仏の社会福祉・慈善活動(渋沢栄一はいかに慈善思想の特徴を形成したか―イギリス人ラウントリーの多様な救済事業を通じて;ウェッブ夫妻の眼差しの奥に潜む「歴史」―近代イギリスのフィランソロピーの一断面;渋沢栄一と第二帝政期のパリにおける社会福祉)
第2部 渋沢栄一がみたアメリカのフィランソロピーとフィランソロピスト(アメリカにおけるフィランソロピーの歴史と渋沢栄一;社会事業家としての渋沢栄一―四度にわたる訪米とフィランソロピストとの交流)
第3部 近代日本における先駆的な福祉実践―前近代からの継承と模索(渋沢栄一と慈善・社会事業―真の公益とは;大原孫三郎との比較にみる渋沢栄一の福祉実践―「鳥の目」と「虫の目」)
著者等紹介
兼田麗子[カネダレイコ]
2004年早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
見城悌治[ケンジョウテイジ]
1990年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、千葉大学大学院国際学術研究院教授
飯森明子[イイモリアキコ]
2000年常磐大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、津田塾大学言語文化研究所特任研究員。桜美林大学非常勤講師。早稲田大学アジア太平洋研究センター特別センター員。渋沢研究会運営委員。日本国際文化学会常任理事
井上潤[イノウエジュン]
1984年明治大学文学部史学地理学科日本史学専攻卒業。現在、公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事・渋沢史料館顧問。他に企業史料協議会監事、(公財)北区文化振興財団評議員、(公財)埼玉学生誘掖会評議員等を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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