内容説明
「安全保障化」とは、特定のイシューへの脅威認識が煽られて安全保障上の問題になっていくというプロセスである。本書はこの現象に注目することで、伝統的に軍事領域に限定されてきた安全保障研究の対象を政治、経済、環境、社会の領域へと拡張し、その包括的な枠組みを示す。本書が確立した安全保障化の分析モデルは、近年のポピュリズム研究でも注目される等、その理論的射程は極めて広い。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 安全保障分析―概念的な装置
第3章 軍事セクター
第4章 環境セクター
第5章 経済セクター
第6章 社会セクター
第7章 政治セクター
第8章 セクターはどのように組み合わされるか
第9章 結論
著者等紹介
ブザン,バリー[ブザン,バリー] [Buzan,Barry]
1946年生まれ。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)名誉教授
ヴェーヴァ,オーレ[ヴェーヴァ,オーレ] [Waever,Ole]
1960年生まれ。コペンハーゲン大学教授(国際関係論)
デ・ウィルデ,ヤープ[デウィルデ,ヤープ] [de Wilde,Jaap]
1957年生まれ。フローニンゲン大学教授(国際関係論・安全保障研究)
今井宏平[イマイコウヘイ]
2011年中東工科大学(トルコ)大学院国際関係専攻博士課程修了、Ph.D.(International Relations)(Middle East Technical University)。現在、ジェトロ・アジア経済研究所研究員
上野友也[カミノトモヤ]
2007年東北大学大学院法学研究科トランスナショナル法政策専攻博士課程後期修了、博士(法学)(東北大学)。現在、岐阜大学教育学部准教授
川久保文紀[カワクボフミノリ]
2007年中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、中央学院大学副学長・法学部教授
西海洋志[ニシカイヒロシ]
2017年東京大学大学院総合文化研究科グローバル共生プログラム博士課程単位取得退学・博士(グローバル研究)(東京大学)。現在、横浜市立大学国際教養学部准教授
塚田鉄也[ツカダテツヤ]
2009年京都大学大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了・博士(法学)(京都大学。現在、桃山学院大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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