出版社内容情報
本書は、宇宙、時間・空間、人類、芸術など、多方面にわたって考察した論考集である。各章は、著者六十年の哲学研究に裏付けされた深い洞察から、「反するものが相互に補い合って、生成が起きる」という古くて新しい世界観を打出している。「生きていること」の理解のために必要な「教養としての哲学」を提示する。
内容説明
本書は、宇宙、時間・空間、人類、芸術など、多方面にわたって考察した論考集である。各章は、著者六十年の哲学研究に裏付けされた深い洞察から、「相反するものが相互に補い合って、生成が起きる」という古くて新しい世界観を打出している。「生きていること」の理解のために必要な「教養としての哲学」を提示する。
目次
1 万物流転
2 いのちのかたち
3 時間と空間
4 先史と古代
5 文明の条件
6 人間について
7 善と悪
8 美と詩
9 業と救い
10 生と死
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
1944年福井県生まれ。京都大学文学部、同大学大学院文学研究科で哲学(西洋哲学史)を専攻。福井大学教育学部(後・教育地域科学部)教授、および、同大学大学院教育学研究科教授。麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授を経る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マーブル
8
「われわれの身体も流体である。宇宙を形づくるものはすべて波動と粒子の共鳴によってできている」多方面に及び語る本書の内容に統一感はない。あとがきによれば、それはエッセイにすぎない。宇宙、生命、時間、空間、人類史、実践、芸術、宗教、人生。広く、あるいはとりとめのない内容。これらをどう読み。その後どうするか。人によっては筆者の論に異を唱えたり、あるいは粗を探したりすることもあるやもしれない。それはそれで自由だが、私としては人生の大先輩が披露してくれた長年の考察の蓄積を前にあれやこれやと考えてみたい気分だ。2024/06/29
R
0
古代ギリシャから宇宙論。先生の思考範囲は広くて自由。2024/04/10