出版社内容情報
芥川龍之介(1892年から1927年)大正期の小説家。
江戸趣味の旧家と野性的で進取の気性の血を引き、自然美と芸術的完成度を探究。社会主義にも関心を寄せ、最先端の手法により批評精神を貫いた。世界に翻訳され、欧米モダニズム文学に比肩するその創作営為の軌跡を辿る。
内容説明
芥川龍之介(一八九二~一九二七)大正期の小説家。江戸趣味の旧家と野性的で進取の気性の血を引き、自然美と芸術的完成度を探究。社会主義にも関心を寄せ、最先端の手法により批評精神を貫いた。世界に翻訳され、欧米モダニズム文学に比肩するその創作営為の軌跡を辿る。
目次
序章 世界文学としての芥川龍之介
第1章 作家以前―世紀末芸術の落とし子
第2章 芸術的醸成と創造への胎動
第3章 作家デビュー―教師生活から職業作家へ
第4章 文壇の寵児へ
第5章 中国滞在と社会意識の深化
第6章 モダニストとして―尖鋭なる表現意識
第7章 「窮すれば通ず」―苦闘の日々
著者等紹介
〓橋龍夫[タカハシタツオ]
1964年宇都宮市生まれ。2017年博士(文学)(総合研究大学院大学)。香川大学教育学部、専修大学文学部、都留文科大学文学部などで日本近現代文学を担当。国際芥川龍之介学会ISAS会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハグルンド
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面白い。 芥川が無試験で一高に入学した(久米正雄も)とか知らない情報が沢山あった。 ろくに作品を読んでないので、これを手がかりに作品を読むきっかけになったのがありがたい。 全作品が無料で読めるし、キンドルで読みやすくなったのも100円ぐらいで売られている。 小島政二郎の本で知った菊池寛との交流とかも学術的な視点から補完してくれる。 こういう本を楽しく読むために作品があるという感じすらある。 そういう意味では作品そのものがいまだに面白くよめる漱石はやっぱり天才なんだろうなあ。2025/03/02