出版社内容情報
中国由来の漢語は日本語構成において重要な位置を占めている。語構成要素(字音形態素)は漢語を構成するだけでなく、和語・外来語ともに語を構成する造語力を持つものが多い。本書は九つの典型的な字音形態素を考察の対象とし、日本語構成における特徴を示す。「素材的な意味」しかない字音形態素が語構成用法から節構成用法にも使用される過程を明らかにし、その関連性と相違点を提示する。
目次
字音形態素とは何か―先行研究と本書の位置づけ
第1部 字音形態素から見る語構成(物を表す「車(シャ)・機(キ)」について
感覚を表す「感(カン)」について
属性を表す「性(セイ)・式(シキ)・風(フウ)」について
字音形態素と語構成)
第2部 字音形態素から見る語構成と節構成の連続性(「感・式・風」の語構成から節構成への連続性;句・節・文に接続する「感」の位置づけ―名詞「感じ」との比較を通して;述部から見た字音形式「感」の語構成と節構成の関係;語構成から説構成へ)
第3部 日中対照から見る日本語の語構成と節構成(日中同形漢字形態素の対照―「車」と「式」を対象として;語構成と句構成に関する日中対照研究―字音形式「感」を通して)
字音形態素の拡がり
著者等紹介
曽睿[ソウエイ]
2018年東北大学大学院文学研究科(後期課程)修了。博士(文学)。東北大学文学部助教などを経て、佛教大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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