出版社内容情報
先人たちが残した当時の社会に対しての危機感が、現代の我々にとっても妥当に思える時、我々は問題を解決できていない「ておくれの時代」を生きていることを認識せねばならないのではないか。しかしそれは絶望し、すべてをあきらめることではない。それは頭を冷やすことであり、心から納得する生き方を探し出そうとすることである。本書は、ておくれであることを自覚し、批判的にロゴスと格闘するミソロゴス(言葉嫌い)の論理で、現代社会を見通そうとする試みである。
内容説明
先人たちが残した当時の社会に対しての危機感が、現代の我々にとっても妥当に思える時、我々は問題を解決できていない「ておくれの時代」を生きていることを認識せねばならないのではないか。しかしそれは絶望し、すべてをあきらめることではない。それは頭を冷やすことであり、心から納得する生き方を探し出そうとすることである。本書は、ておくれであることを自覚し、批判的にロゴスと格闘するミソロゴス(言葉嫌い)の論理で、現代社会を見通そうとする試みである。
目次
序 ておくれの現代社会論
1 政治と向き合う、経済を見つめ直す(民主とメソドロジー;成長とサイコロジー;戦争とトポロジー;経済とアポロジー;国家とアンソロポロジー;福祉とセオロジー)
2 文化を探る、味わう(空気とエコロジー;権利とアーケオロジー;情報とテクノロジー;知能とオントロジー;芸術とエティモロジー;教育とアナロジー)
3 思想にふれる、思想を生きる(信仰とバイオロジー;正義とパソロジー;倫理とトートロジー;偽装とコスモロジー;暴力とアイディオロジー;災禍とソシオロジー;ミソロゴスの論理)
著者等紹介
中島啓勝[ナカジマヨシカツ]
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都文教大学・龍谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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