出版社内容情報
道元の『正法眼蔵』で取り上げられるテーマは、真理・実在・心・自然・時間・生死・因果・修行・証悟など多領域にわたっているが、結局のところ、「自己とは何か」すなわち「父母未生以前の本来の面目は何か」という問題に集約される。道元は「覚」〈さとり〉の境位から現実の世界を「仏性」自身のあらわれとして、いいかえれば無差別・平等の真実そのものの世界として描き出す。
本書において、仏教的というよりもむしろ日本的ともいうべき道元思想の精髄が、親鸞・本居宣長・西田幾多郎等の思想との比較・対
内容説明
道元の『正法眼蔵』で取り上げられるテーマは、真理・実在・心・自然・時間・生死・因果・修行・証悟など多領域にわたっているが、結局のところ、「自己とは何か」すなわち「父母未生以前の本来の面目は何か」という問題に集約される。道元は「覚」“さとり”の境位から現実の世界を「仏性」自身のあらわれとして、いいかえれば無差別・平等の真実そのものの世界として描き出す。本書において、仏教的というよりもむしろ日本的ともいうべき道元思想の精髄が、親鸞・本居宣長・西田幾多郎等の思想との比較・対照において余すところなく示される。
目次
序章 道元の哲学と『正法眼蔵』
第1章 真理論―「現成公案」を読み解く
第2章 実在論―悉有は仏性なり
第3章 時間論―有時の而今
第4章 自然観
第5章 生死観
終章 道元と西田幾多郎、あるいは日本の哲学
著者等紹介
小坂国継[コサカクニツグ]
1943年中国張家口生まれ。現在、日本大学名誉教授。文学博士(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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