出版社内容情報
亀井勝一郎(1907年から1966年)文藝評論家。
北海道函館出身。東京帝国大学文学部美学科に入学するも政治運動にのめり込み退学。3・15事件で検挙される。出獄、転向を経て『日本浪曼派』に参加し、太宰治、保田與重郎らと知り合う。戦時期は美術批評と宗教論、戦後は文明批評を展開。晩年は『日本人の精神史研究』に全力を注ぎ、菊池寛賞を受賞。本書では“現代人の一標本”として歩んだ批評家の遍歴を激動の時代精神とともにたどる。
内容説明
紀行文学の名作『大和古寺風物誌』の批評家が歩んだ大正・昭和の精神史。
目次
プロローグ 忘れられた批評家
第1章 函館の原風景
第2章 大正の青春
第3章 “新しい神”社会主義の出現
第4章 革命家と詩人
第5章 批評精神の生成
第6章 昭和の疾風怒涛時代
第7章 戦時下の美と信仰
第8章 敗北と再建
第9章 文明批評の展開
第10章 文壇・論壇の名士として
第11章 果たされざる夢
エピローグ 漂泊者の魂
著者等紹介
山本直人[ヤマモトナオト]
1973年埼玉県生まれ。現在、東洋大学文学部日本文学文化学科非常勤講師、よみうりカルチャー講師、一般財団法人日本学協会専任研究員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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