出版社内容情報
本書は、社会学、心理学、統計学の諸領域で広く世界に知られたLouis Guttmanが、ファセット・アプローチの名のもとに構築した社会調査の理論と方法を、データ分析事例によりながら、独自の視座から再検討するものである。ファセット・アプローチがどのように創造されたかを跡づけ、近年におけるそのリバイバルの研究動向を精査し、その上で、今後の応用研究の方向を示唆する。
内容説明
本書は、社会学、心理学、統計学の諸領域で広く世界に知られたLouis Guttmanが、ファセット・アプローチの名のもとに構築した社会調査の理論と方法を、データ分析事例によりながら、独自の視座から再検討するものである。ファセット・アプローチがどのように創造されたかを跡づけ、近年におけるそのリバイバルの研究動向を精査し、その上で、今後の応用研究の方向を示唆する。
目次
ファセット・アプローチとは何か―ファセット・デザイン、ファセット・アナリシス、ファセット・セオリー
第1部 Guttmanのファセット・アプローチ―ファセット・アプローチとデータ分析事例(ファセット・アプローチと価値観研究;ファセット・アプローチとウェルビーイング研究)
第2部 ファセット・アプローチのリバイバル―因子分析と最小空間分析の比較の視座から(S.Oregの「変化に対する抵抗」尺度の開発とその国際比較―統計的技法の応用研究;S.Schwartzの「価値観理論」の構築とその後の展開―「円環連続体モデル/ヒエラルヒカル構造モデル」に焦点を合わせて)
第3部 ファセット・アプローチの応用研究の視座―substantiveな方向とMethodologicalな方向(価値観研究のフロンティア―CircumplexモデルからRadexモデルへ;宗教意識の国際比較―因子分析と最小空間分析に関する方法論的検討)
著者等紹介
真鍋一史[マナベカズフミ]
1967年、慶應義塾大学法学部卒業。その後、大学院に進学し、法学研究科修士課程、博士課程で研鑽。法学博士(1984年)。1972年、関西学院大学社会学部専任講師、助教授、教授を経て、2009年、青山学院大学総合文化政策学部教授、2015年、同地球社会共生学部教授。この間、イスラエル・ヘブライ大学、イスラエル応用社会調査研究所、米国カリフォルニア大学(UCLA)、ワシントン大学、スタンフォード大学で客員研究員、米国ミシガン大学、ドイツ・ボン大学、フランス社会科学高等研究院、ドイツ・ケルン大学で客員教授を歴任。現在、統計数理研究所客員教授、青山学院大学名誉教授、関西学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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