出版社内容情報
韓国では日本をモデルとした公的医療保険が整備されてきたが、2000年代に民間医療保険を活用するなど医療の市場化が進められた。本 書はその展開を近年の「文在寅ケア」に至るまで詳細に検証し、公共性を基礎とした公的医 療保険の意義、そして社会保障予算を確保するのに必要な財政のあり方について考察を行う。混合診療の解禁がもたらす現実、米韓FTAが医療制度に与えた影響などは、日本の政策 論議にとっても示唆に富むものである。
内容説明
韓国では日本をモデルとした公的医療保険が整備されてきたが、2000年代に民間医療保険を活用するなど医療の市場化が進められた。本書はその展開を近年の「文在寅ケア」に至るまで詳細に検証し、公共性を基礎とした公的医療保険の意義、そして社会保障予算を確保するのに必要な財政のあり方について考察を行う。混合診療の解禁がもたらす現実、米韓FTAが医療制度に与えた影響などは、日本の政策論議にとっても示唆に富むものである。
目次
課題の設定と分析視角
第1部 韓国における公的医療保険の課題と市場化改革(韓国における公的医療保険の歴史と課題;韓国における公的医療保険と混合診療;新自由主義的医療改革における韓国と日本の比較;米韓FTAと韓国の医療;文在寅政権による医療制度改革の成果と課題 ほか)
第2部 韓国における医療財源と財政(韓国における公的医療保険財政と文在寅ケアの財源;韓国における社会保障財源と財政;韓国歴代政権の財政政策と韓国財政の課題)
本書の結論と日本への提言
著者等紹介
小笠原信実[オガサワラノブミ]
法政大学社会学部応用経済学科卒業。東国大学校大学院北韓学科修士課程修了。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(経済学)。羽衣国際大学非常勤講師をへて、現在、九州国際大学現代ビジネス学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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