出版社内容情報
資本主義の多様性が議論されて久しい。本書では資本主義が多様化する源泉を法の起源に求め、銀行中心主義や証券市場中心主義などの金融市場の相違は、法の起源の相違によって導かれ、また法の起源と内生的制度の適合性が経済的生産性を高めることを示す。加えて、制度経済学の視点を用い、制度的補完性が満たされた時に経済的生産性は上昇することから、法の起源と内生的制度の制度的補完性が重要であることについても議論する。
内容説明
資本主義の多様性が議論されて久しい。本書では資本主義が多様化する源泉を法の起源に求め、銀行中心主義や証券市場中心主義などの金融市場の相違は、法の起源の相違によって導かれ、また法の起源と内生的制度の適合性が経済的生産性を高めることを示す。加えて、制度経済学の視点を用い、制度的補完性が満たされた時に経済的生産性は上昇することから、法の起源と内生的制度の制度的補完性が重要であることについても議論する。
目次
序章 資本主義の多様性を法の起源から探る
第1章 法の起源における議論の変遷と所与としての法の歴史
第2章 金融機関の選択と行動に法の起源が与える影響
第3章 株価超過収益率とリスクに法の起源が与える影響
第4章 法の起源と内生的制度および金融市場の関連性
第5章 法の起源と経路依存性、そして金融市場の変化
第6章 法の起源の相違は経済格差をもたらすのか
第7章 法の起源と法的環境の多様性
終章にかえて 今後の研究課題
著者等紹介
冨田洋介[トミタヨウスケ]
1978年生まれ。現在、東洋学園大学現代経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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