出版社内容情報
日本における中東政治研究の最新の知見をあつめたシリーズの第5巻。政治学と地域研究を組み合わせ、中東地域の構造的変動を解明することを目指す本シリーズは、今後の中東地域内力学および国際関係を見通す視座も提供する。本巻では、サウディアラビア、ヨルダンなど、世界のなかでも中東に特徴的な絶対君主制の国々を取り上げ、「アラブの春」を経てもなお揺らがないこの政治体制の強靭さが何に由来するのか、多面的に照射する。
内容説明
日本における中東政治研究の最新の知見をあつめたシリーズの第5巻。政治学と地域研究を組み合わせ、中東地域の構造的変動を解明することを目指す本シリーズは、今後の中東地域内力学および国際関係を見通す視座も提供する。本巻では、サウディアラビア、ヨルダンなど、世界のなかでも中東に特徴的な絶対君主制の国々を取り上げ、「アラブの春」を経てもなお揺らがないこの政治体制の強靱さが何に由来するのか、多面的に照射する。
目次
巻頭言 「関わりのある他者」中東に関する地域研究と政治学の協調と融合へ
序章 君主制国家を論ずる視点
第1章 日本・湾岸君主国の関係―重層的関係の成立と展開(1955~2021年)
第2章 多文化主義―湾岸君主制国家における諸宗教・分派の共存
第3章 市民社会―脱政治化されるヨルダン君主制下NGOsの展開
第4章 内政―君主主導の改革ビジョンをめぐるヨルダン政治の展開
第5章 君主制下の議会の機能―モロッコにおける国王・首相・議会の関係から
第6章 安全保障―サウディアラビアの地域・国内政策からの考察
第7章 外交―全方位均衡論とサウディアラビア建国期のバンドワゴン
第8章 対テロ戦争化―サウディアラビアの人権侵害と王制の恒久化
第9章 政治と経済―湾岸アラブ諸国の企業ガバナンスにおける法制度と取締役会の役割
終章 君主制国家の実証と全方位均衡論のモデル
著者等紹介
中村覚[ナカムラサトル]
1970年北海道生まれ。現在神戸大学大学院国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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