出版社内容情報
ヒトにおける知覚、認知、運動、思考、意識…それぞれの仕組みの解明に向けた研究が進む中、それらをたった1つの原理で説明する画期的な理論が世界的に大きな注目を集めている。
――著者の一人、神経科学者フリストンが提起した「自由エネルギー原理」である。本書ではこの原理の意義を強調しながら、我々が生きる世界についての不確実性を解消する「能動的推論」を解く。認知的現象を統一的に説明した、今までにない新たなモデルを提供する書。
内容説明
ヒトにおける知覚、認知、運動、思考、意識…それぞれの仕組みの解明に向けた研究が進む中、それらをたった1つの原理で説明する画期的な理論が世界的に大きな注目を集めている。―著者の一人、神経科学者フリストンが提起した「自由エネルギー原理」である。本書ではこの原理の意義を強調しながら、我々が生きる世界についての不確実性を解消する「能動的推論」を解く。認知的現象を統一的に説明した、今までにない新たなモデルを提供する書。
目次
第1部(序章;能動的推論への常道;能動的推論への王道;能動的推論の生成モデル;メッセージパッシングと神経生物学)
第2部(能動的推論モデルを設計するためのレシピ;離散時間の能動的推論;連続時間の能動的推論;モデルベースのデータ分析;感覚状態に反応する行動の統一理論としての能動的推論 ほか)
著者等紹介
パー,トーマス[パー,トーマス] [Parr,Thomas]
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のクイーン・スクエア神経学研究所のウェルカムセンター・フォー・ヒューマン・ニューロイメージングの名誉研究員であり、バーミンガム大学病院の臨床医でもある。2019年にユニバーシティ・カレッジ・ロンドンでフリストン教授の下、博士号を取得した新進気鋭の研究者である。博士論文の題目は、「能動的推論の計算論的神経学」であった
ペッツーロ,ジョバンニ[ペッツーロ,ジョバンニ] [Pezzulo,Giovanni]
ローマのイタリア学術研究会議認知科学技術研究所(ISTC‐CNR)の研究員。科学哲学の学位(ピサ大学)と認知心理学の博士号(ローマ・ラ・サピエンツァ大学)を取得している
フリストン,カール[フリストン,カール] [Friston,Karl J.]
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の神経科学の教授で、クイーン・スクエア神経学研究所のウェルカムセンター・フォー・ヒューマン・ニューロイメージングの科学ディレクタ。1999年医学アカデミー・フェロー、2003年ミネルヴァ・ゴールデン・ブレイン賞を受賞、2006年英国王立協会フェロー、2008年コレージュ・ド・フランス・メダルを受賞、2011年生物学会フェロー
乾敏郎[イヌイトシオ]
京都大学大学院文学研究科、情報学研究科教授、追手門学院大学心理学部教授などを経て、追手門学院大学特別顧問、金沢工業大学客員教授、関西大学客員教授、京都大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本認知科学会フェロー、日本神経心理学会名誉会員、日本高次脳機能障害学会特別会員、日本発達神経科学学会理事、電子情報通信学会HCGアドバイザー。文学博士、工学修士。専門領域は、認知神経科学、認知科学、計算論的神経科学、発達神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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