出版社内容情報
本書では、企業内の正社員・非正社員の分業と秩序がどのように構築・維持され、変容したのかを、1950年代以降の正社員とパートタイマーの人事制度をめぐる労使交渉の分析と職務評価調査による小売・流通業の現状分析によって明らかにする。職務と賃金の序列をめぐる企業内の「公平観」や処遇格差の発生メカニズムを検討し、格差の「合理性」をめぐるこれまでの議論の枠組みを批判的に検討する。
内容説明
本書では、企業内の正社員・非正社員の分業と秩序がどのように構築・維持され、変容したのかを、1950年代以降の正社員とパートタイマーの人事制度をめぐる労使交渉の分析と職務評価調査による小売・流通業の現状分析によって明らかにする。職務と賃金の序列をめぐる企業内の「公平観」や処遇格差の発生メカニズムを検討し、格差の「合理性」をめぐるこれまでの議論の枠組みを批判的に検証する。
目次
企業内の分業と序列
第1部 電気機械器具製造業におけるパートタイム労働者の分業と処遇制度の変化(電機産業におけるパートタイム労働者の活用;EL社におけるパートタイム労働者の人事・処遇制度の成立;EL社におけるパートタイム労働者の活用と人事・処遇制度)
第2部 小売業におけるパート労働者の分業と処遇制度の変化(CO1社におけるパートタイム労働者の人事・処遇制度と労使関係;ダイエーにおける人事・処遇制度の変化)
第3部 職務分析・職務評価調査を用いた小売業の人事・処遇制度の分析(職務評価調査の概要;年齢給制度をとるCO2社の職務と賃金の分析;役割給制度をとるCO3社の職務と賃金の分析;職能給制度をとるCO4社の職務と賃金の分析)
分業に基づく秩序の形成
著者等紹介
禿あや美[カムロアヤミ]
2004年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2020年博士(経済学、東京大学)。現在跡見学園女子大学マネジメント学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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