出版社内容情報
理論と実例を往還しながら複雑な中東の政治事象を読み解く力を身につけることができる、最新の研究を踏まえた本格的なテキスト
内容説明
本書は、まず中東の歴史や文化に関する知識を整理したうえで、関連する政治学や国際関係論のエッセンスを紹介し、その枠組みを通して中東政治のさまざまなイシューを検証していく。理論と実例を往還しながら、複雑な中東の政治現象を読み解く力を身につけることができる。最新の研究を踏まえた本格的なテキスト。
目次
中東概念と中東諸国家の成立と特徴
第1部 中東政治を眺める(中東の現代史;イスラームとイスラーム主義)
第2部 中東政治を分析する(権威主義体制の成立と持続;選挙と政党;政治と暴力;レンティア国家―計量分析の視点から;制度外政治;武力紛争;外部介入;人の移動)
著者等紹介
今井宏平[イマイコウヘイ]
1981年生まれ。2011年トルコ中東工科大学国際関係学部(Ph.D.International.Relations)。2013年中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了(政治学博士)。現在、独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所、地域センター中東研究グループ研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiro
1
中東関連のニュースは良く耳にするが、そういえば中東について全然知らないなぁと、”教養としての”とあるのでさらっと知りたくて軽い気持ちで読んでみたが凄まじい情報量だった。 この本、文系大学の教養課程あたりで教科書か参考図書に使う本ですかね‥ 素人にはなかなかお腹いっぱいの内容でしたが、教科書的であるため用語などを取りこぼさずに解説してくれており、精読するとかなり読みやすかった。 中東地域の地図と睨めっこしながら、大変勉強になりました。2022/08/05
Go Extreme
1
中東概念と中東諸国家の成立と特徴: 中東という概念はどのように生まれたか 現代中東の成立 バアス党 中東における主権国家の特徴 中東地域固有の特徴とは何か 中東概念と中東諸国のイメージ 中東政治を眺める: 中東の現代史 イスラームとイスラーム主義 中東政治を分析する: 権威主義体制の成立と持続 選挙と政党 リクード 政治と暴力 レンティア国家―計量分析の視点から 制度外政治 武力紛争 多極共存型民主主義 外部介入 人の移動; 難民研究をめぐる理論 移動の促進要因 統合されない移民 中東における移民2022/05/21