出版社内容情報
中小企業において、経営者家族の労働と報酬がどのような性質を持つものなのか。本書では、織物業の事例を通じて今まであまり論じられてこなかった中小企業経営者層の労働・生活を、制度と歴史、分業、報酬、主観的世界の側面から検討する。そのフレキシブルな労働の実像に着目し、ジェンダーの視点を取り入れた新たな社会理解のモデルを提起する。
内容説明
中小企業において、経営者家族の労働と報酬がどのような性質を持つものなのか。本書では、織物業の事例を通じて今まであまり論じられてこなかった中小企業経営者層の労働・生活を、制度と歴史、分業、報酬、主観的世界の側面から検討する。そのフレキシブルな労働の実像に着目し、ジェンダーの視点を取り入れた新たな社会理解のモデルを提起する。
目次
序章 経営者家族はどのように働いてきたのか
第1章 織物業とその経営者世帯の構造
第2章 織物業を営む家族の働き方
第3章 家族に対する報酬の配分とその行方
第4章 男性経営者の世界とその帰結
第5章 妻たちの労働観と再生産領域における役割
第6章 事業に対する妻の思いと責務
終章 事業を営む人々の側に立って社会を見る
著者等紹介
宮下さおり[ミヤシタサオリ]
2006年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。一橋大学大学院社会学研究科特任講師、九州産業大学国際文化学部准教授を経て、名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授。専攻は労働社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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