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時間をめぐる哲学の冒険―ゼノンのパラドクスからタイムトラベルまで

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  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623092574
  • NDC分類 112
  • Cコード C1010

出版社内容情報

時が流れるとはどういうことか、タイムトラベルは可能なのか、宇宙にははじまりや終わりがあるのか――。本書は、「時間とは何か」という不朽のテーマを哲学的に考えるための入門書。時間をめぐる新旧様々なトピックを、広い視野から体系的に読み解く。心の哲学や科学哲学など近接分野へ波及する内容を含み、哲学的時間論の広大さと奥行きを堪能できる。著者独自の刺激的な見解により哲学の意義が改めて問い直される一方、初めて哲学にふれる読者にも最適な一冊。

内容説明

時が流れるとはどういうことか、タイムトラベルは可能なのか、宇宙にはじまりや終わりがあるのか―。本書は、「時間とは何か」という不朽のテーマを哲学的に考えるための入門書。時間をめぐる新旧様々なトピックを、広い視野から体系的に読み解く。心の哲学や科学哲学など近接分野へ波及する内容を含み、哲学的時間論の広大さと奥行きを堪能できる。著者独自の刺激的な見解により哲学の意義が改めて問い直される一方、初めて哲学にふれる読者にも最適な一冊。

目次

イントロダクション 「時間とは何か」という問いは何を意味するか
第1章 時間と変化
第2章 観念論と経験
第3章 時間と時空
第4章 時間の流れ
第5章 時間の矢
第6章 タイムトラベルの可能性
第7章 時間と自由
第8章 宇宙のはじまりと終わり
エピローグ 「時間とは何か」と問うことは間違いか

著者等紹介

バードン,エイドリアン[バードン,エイドリアン] [Bardon,Adrian]
1968年ニューヨーク市生まれ。1999年マサチューセッツ大学大学院修了、PhD。ウェイク・フォレスト大学助教授および准教授をへて、現在、ウェイク・フォレスト大学教授

佐金武[サコンタケシ]
1978年京都府生まれ。2005年エジンバラ大学大学院修了、MSc(Philosophy)。2013年京都大学大学院修了、博士(文学)。大阪市立大学文学部講師をへて、現在、大阪市立大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

K

15
原題は、Adrian Bardon. A Brief History of the Philosophy of Time(2013)である。時間論の議論の歴史を概観できる優れたテキストであった。時間論関係の書籍はいくつか読んでいるが、本書ほどコンパクトかつ分かりやすいものはかなり稀であると私は思う。時間論のある議論を取り上げるにしても、それがどういった文脈で問題となっているのか、という歴史的な位置づけがよく理解できるという点でも本書は優れていると言える。また、時間経験の哲学との関連も豊富で満足だった。2022/01/29

林克也

3
面白くて難しかった。いろいろ思うことはあったが、宇宙のはじまりについてのことが興味深かった。単純に、そのことが、今自分がここに生きているということにつながるという意味で。2022/01/08

ハッカうどん

2
時間の捉え方が広がる1冊。時間に対する三つの立場ーー観念論、実在論、関係主義ーーがどう相互作用を起こして時間を巡る哲学の冒険を紡いできたかを、物理学も絡めながら通史的に見る構成はスマートで分かりやすい(それぞれ一枚岩ではなく、訳者によれば「内部で看過できない見解の相違もある」らしいが)。科学における実用の観点から実在論を肯定する筆者はどこまでもリアリストだなと思った。カントの哲学への興味が深まった。究極的な理由の不在に言及するのはメイヤスーっぽくてちょっと興奮した。哲学の入門書としてちょうどいいかも2024/07/11

SNagai

2
訳者あとがきより 時間という切り口から哲学の歴史を概観し、関連諸科学も射程に収めた上で、現代の論争の最前線へスムーズに接続してくれる、コンパクトな哲学的時間論の入門書。 本書はこの通りのもので、歴史上の諸家の思想を平易に示してくれつつ、自分が考えることを促してもくれます。時間や実在に関心のある方にはおすすめです。2022/01/30

なななん

1
「時間に関する問題」がどのようなものか概観することができました。時間は存在するのか、時間は流れているのか、時間に向きはあるのか、タイムトラベル問題など個々に論じられて参考になりました。著者の言う「時間経験」と「時間」との差異、実在モデルの考えは腑に落ちるものがありました。2024/01/12

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