同盟の起源―国際政治における脅威への均衡

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同盟の起源―国際政治における脅威への均衡

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  • サイズ A5判/ページ数 426p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623092345
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

出版社内容情報

諸国家はなにゆえ同盟を形成するか。その説明として従来一般的であった勢力均衡理論に代わり脅威均衡理論を打ち出す本書は、今日の国際政治を読み解くうえで示唆に富む。また、その事例研究として精緻に叙述される中東国際関係史は、それ自体が第一級の地域研究でもある。 ウォルトの名を世界に知らしめた古典的名著。(原著Stephen M. Walt

内容説明

なぜ国と国は手を結ぶのか?国際政治の新たな見方を提示した古典的名著。

目次

第1章 イントロダクション―同盟形成の探求
第2章 同盟形成の説明
第3章 バグダード条約から六日間戦争へ
第4章 六日間戦争からキャンプ・デービッド合意へ
第5章 バランシングとバンドワゴニング
第6章 イデオロギーと同盟形成
第7章 同盟の手段―援助と浸透
第8章 結論―同盟形成と世界的なパワー・バランス

著者等紹介

ウォルト,スティーヴン・M.[ウォルト,スティーヴンM.] [Walt,Stephen M.]
1955年生まれ。スタンフォード大学を卒業し、カリフォルニア大学バークレー校でケネス・ウォルツの指導の下、Ph.D.(Political Science)取得。プリンストン大学、シカゴ大学を経て、ハーバード大学ケネディ公共政策大学院ベルファーセンター教授。専門は国際政治学、国際安全保障論、中東政治など

今井宏平[イマイコウヘイ]
1981年生まれ。2004年中央大学法学部政治学科卒業。2011年トルコ中東工科大学国際関係学部(Ph.D.International Relations)。2013年中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了(政治学博士)。現在、独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所、地域研究センター中東研究グループ研究員

溝渕正季[ミゾブチマサキ]
1984年生まれ。2006年神戸大学国際文化学部コミュニケーション学科卒業。2011年上智大学グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程単位取得。2012年上智大学より博士(地域研究)を取得。現在、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

20
原著は1987年刊。国際関係論の古典的作品。諸国家が同盟を形成する要因を、伝統的な勢力均衡理論の代替として脅威均衡理論を仮説として提示し、集中比較と統計的相関分析にて論証しながら理論構築につなげ、説得力のある結論を導き出している。本書は中東を分析対象としていることから、汎アラブ主義イデオロギーが同盟形成を促進するどころか逆に紛争の火種になる構図を示す等、この地域についての様々な特色を理解する助けにもなっている。◆数年前に小野沢透の『幻の同盟』を読んだ際の興奮が微かに蘇ってきた。2023/02/05

紙狸

20
2021年刊行。同盟に関する画期的業績として、国際政治学の世界では有名な本らしい。原著は1987年刊行なので、邦訳が出たのはずいぶん遅かった。この本が材料を主に中東からとっているせいではないか。日本の読者にとっては中東は欧州よりなじみが薄い。理論を書いた章と、中東をあつかった章とはっきり分かれている。理論を一言でいうと「諸国家は最強の国家ではなく最大の脅威に対抗するために同盟を形成する」(訳者解題)。今日のウクライナ問題はもとより、中国と米国、日本、韓国の関係を考えるにも、手がかりとなるかしょが多い。2022/11/20

MUNEKAZ

15
冷戦期の中東政治を題材に、国家がなぜ同盟を結ぶのかを論じた一冊。パワーだけに注目した勢力均衡ではなく、侵略的な意図や地理的条件を加味した「脅威」に対する均衡を著者は提唱する。定理的な証明から導かれる主張は説得力が高く、昨今の中国の脅威やロシアのウクライナ侵攻に対する各国の動きを考える際にも参考になる。また複雑怪奇な中東政治を手際よくまとめており、「アラブの大義」を掲げながら一つにまとまれない中東諸国のジレンマを理解する一助にも。国際政治学の古典といわれるだけあって、得る物の多いところである。2023/07/10

hurosinki

7
せんしけんで読んだやつ。 本書の主張は3点にまとめられる。 ①国家は「脅威」に「対抗」して同盟を形成する(ex. ナセルの覇権獲得の試みに対する周辺国のバランシング)。脅威への「宥和」は例外的である。国家は「パワー」以外にも、攻撃的能力や意図、地理的近接性を含む「脅威」に応じて同盟を形成する。 ② 「脅威」と比較して、イデオロギーは同盟形成の誘因として弱い。また、ある種のイデオロギー(ex. アラブ・ナショナリズム)は陣営内の対立を招くこともある。 ③対外援助や政治的浸透も、同盟形成の大きな要因ではない。2022/12/18

Go Extreme

2
イントロダクション──同盟形成の探求: 同盟と大戦略をめぐる論争 同盟に関する先行研究 方法論と手順 同盟形成の説明: 脅威への対応としての同盟 類は友を呼ぶ─イデオロギーと同盟形成 対外援助と同盟形成 国境を越えた浸透と同盟形成 バグダード条約から六日間戦争へ 六日間戦争からキャンプ・デービッド合意へ バランシングとバンドワゴニング: バランシング行動と同盟形成 バンドワゴニング行動と同盟形成 イデオロギーと同盟形成 同盟の手段─援助と浸透 同盟形成と世界的なパワー・バランス2022/01/19

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