出版社内容情報
満洲事変以後の日本は、諸外国との戦争や武力衝突の危険性という対外危機と、大恐慌以後の経済危機に直面していた。なぜ日本は、この危機を克服できずに戦争への道を突き進んだのか。またなぜ早期の終戦を迎えることが出来なかったのか。さらにこの間日本はどのように変質していったのか。本書では、政治、社会、メディアなど多角的な視点から構造と実態を解明する。
内容説明
満洲事変以後の日本は、諸外国との戦争や武力衝突の危険性という対外危機と、大恐慌以後の経済危機に直面していた。なぜ日本は、この危機を克服できずに戦争への道を突き進んだのか。またなぜ早期の終戦を迎えることが出来なかったのか。さらにこの間日本はどのように変質していったのか。本書では、政治、社会、メディアなど多角的な視点から構造と実態を解明する。
目次
第1部 日本の政治・外交にとっての「危機」と戦争(日本外交による満洲事変正当化の論理―「満蒙特殊権益論」の二度の転換、一九一九~三二年;満洲事変後における日満労働統制の試み―公立職業紹介事業の対満進出;戦時期日本における代議士と利益団体―加藤鐐五郎と陶磁器業界を中心に;「終戦工作」における宮中勢力の動向―木戸幸一内大臣を中心に)
第2部 日本のメディア人にとっての「危機」と戦争(政治家・永田秀次郎の国際交流―東京オリンピック、エスペラント、世界教育会議を中心に;日中戦争期における中国専門記者の認識と活動―太田宇之助を中心に;言論人・正木ひろしの国際認識―戦中期を中心に)
著者等紹介
片山慶隆[カタヤマヨシタカ]
1975年神奈川県生まれ。1999年学習院大学文学部史学科卒業。2005年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、関西外国語大学英語国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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