出版社内容情報
日本の大学・高等教育は1960年代の拡大期には選抜機能が問題となったが1990年前後からは18歳人口が減少し教育機能そのものに焦点があてられるようになった。そして現在では人材養成機能への期待が高まっている。本書は、このように変化してきた大学・高等教育の組織・運営・制度・政策・財務などを諸外国の実例も参照して平易に解説する。
目次
イントロダクション
大学に入るまで
大学を出てから
カリキュラム・内容
構成員と教育研究組織
システムと制度
ガバナンスと政策
大学の歴史:中世から20世紀前半まで
現代の大学:20世紀後半以降
グローバリゼーションのなかの大学〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
安藤 未空
2
これまで大学の成立過程に関する新書はよく読んでいたので、理解できる部分が多く、その点については安心した。一方で、高等教育については、「大学成立のプロセス」以外、たとえば、大学経営論や経済的視点から見た大学の在り方など、これまで私が気づいていなかった非常に多角的な論点があることをこの本から知った。少しずつかもしれないが、地道に勉強をしていきたいと思う。「国による教育投資」という観点にも興味がある。 なお、この本は、広いテーマをカバーしており、初学者にも読みやすい入門書だった。2025/02/18