出版社内容情報
幼児教育・保育学の古典として多数の言語で翻訳されている名著、待望の邦訳!
原書の初版刊行から20年が経過したものの、本書のテーマである「保育の質」はますます重要な概念として保育を規定している。そのようななか、「保育の質」を語ること自体を批判的に対象化する本書は、これからの保育の在り方を議論するための新たな視点を提供してくれるだろう。
内容説明
幼児教育・保育学の古典として多数の言語で翻訳されている名著、待望の邦訳!原書の初版刊行から20年が経過したものの、本書のテーマである「保育の質」はますます重要な概念として保育を規定している。そのようななか、「保育の質」を語ること自体を批判的に対象化する本書は、これからの保育の在り方を議論するための新たな視点を提供してくれるだろう。
目次
1 「保育の質」の議論を問う―この本について
2 理論的パースペクティブ―モダニティとポストモダニティ、権力、倫理
3 「乳幼児期」の構築―乳幼児期とは何か
4 「保育施設」の構築―保育施設は何のためにあるのか
5 質の言説を超えて意味生成の言説へ
6 ストックホルム・プロジェクト―子ども、教師、親の声で語る教育学の構築
7 教育ドキュメンテーション―省察と民主主義の実践
8 マジョリティ世界におけるマイノリティ―保育者養成における先住民族とのパートナーシップ
著者等紹介
ダールベリ,グニラ[ダールベリ,グニラ] [Dahlberg,Gunilla]
ストックホルム大学(スウェーデン)子ども若者研究学部名誉教授。ストックホルム大学で幼児教育と社会政策の調査研究を行ってきた。1980年代からレッジョ・エミリア市と密接に協力して幼児教育の研究を行っており、ローリス・マラグッツィとともに開始したストックホルム・プロジェクトは、30年たった現在も、参加する就学前学校を拡大して継続している
モス,ピーター[モス,ピーター] [Moss,Peter]
ロンドン大学UCL幼児教育学名誉教授。ロンドン大学UCLのトマス・コラム研究ユニットで、乳幼児の教育とケアの研究に従事してきた。1986年から1996年まで、欧州委員会のチャイルド・ケアの専門家ネットワークのコーディネーターを務めた。また、OECDのプロジェクト「人生の始まりを力強く(Starting Strong)」の1と2に参加した。これらの仕事を通して、「保育の質」の民主的な定義に寄与してきている
ペンス,アラン[ペンス,アラン] [Pence,Alan]
ビクトリア大学(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)名誉教授。子どもと若者のケアの仕事への従事を経てビクトリア大学に着任し、幼年期の研究と開発、先住民族のパートナーシップ・プログラム、乳幼児発達バーチャル大学(ECDVU)の三つの専門ユニットの創設に携わった。ECDVUはカナダの先住民族指導者のほか、アフリカ、中東での提供を行っており、世界的に高い評価を得ている。2020年現在、ユネスコの幼児教育・ケア・発達の共同議長を努めている
浅井幸子[アサイサチコ]
東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻教授。教育実践をさまざまなアプローチで研究している。明治以降の小学校教育や幼稚園・保育所の保育について、教室における教師と子どもの関係と経験がどのように語られ構成され意味づけられたかということを検討してきた。また、小学校の校内研修や、幼稚園・保育所の園内研修に参加し、授業改革や学校改革に学びながら、それを支えうる理論の探究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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