出版社内容情報
グローバル化する現代社会の諸問題に 「シャローム(平和)」の視座から取り組んでいく青山学院大学からの一つの提案?
内容説明
グローバル化する現代社会の諸問題に「シャローム(平和)」の視座から取り組んでいく青山学院大学からの一つの提案。
目次
第1部 シャロームの理論(シャロームについて;ポスト・グローバル時代の空間秩序像;インターネットによる口語化と平和)
第2部 シャロームの実証(宗教多元主義の方向と平和の探求;タイにおける仏教団体への信頼とその変化;メディア教育と共生)
第3部 シャロームの実践(人間の安全保障の視座からの地球共生;現実の中で「生きる」ための実践;教育と共生)
著者等紹介
藤原淳賀[フジワラアツヨシ]
1965年生まれ。1999年ダラム大学大学院神学部博士課程修了。PhD(Theology,Dunelm)。現在、青山学院大学地球社会共生学部教授、宗教主任
真鍋一史[マナベカズフミ]
1942年生まれ。1972年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程満期退学。1984年法学博士(慶應義塾大学)。現在、青山学院大学名誉教授、統計数理研究所データ科学研究系客員教授
高橋良輔[タカハシリョウスケ]
1974年生まれ。2006年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科一貫制博士課程修了。博士(国際政治学、青山学院大学)。現在、青山学院大学地球社会共生学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
2
シャローム(平和)とは、戦争のない世界を言うのではなく、その芽を摘み取ること、その活動が根付いた世界を言うということが、感じられた。そのキーワードとなるのが、多くの書物などに見られ、本書のタイトルにも使われている、共生という言葉である。妥協ではなく共生。これは、自己中心主義の、さらに地球という視点に立てば、人間中心主義の転換、こそが求められているという意味でもあるだろう。私自身は、この共生という言葉と、宗教との関連は強く感じているが、主に仏教思想を通してのものであった。→(2) 2020/10/31
nickandhannah
0
シャローム(平和)とは何か、社会の中でどのように構築できるのかなど、現代社会において重要なテーマが扱われている一冊です。多様な専門分野からこのシャロームについて考察する内容で、とても考えさせられることばかりだと思いました。地球社会共生学部の大学生だけでなく、広く読まれると良いなと思わされました。特に昨今の報道を見聞きしながら、平和構築のために自分もできることは何かを模索していきたいと願わされました。2020/06/16