出版社内容情報
「八ヶ国の大将軍」、ここに見参… 小田原北条氏を継ぎし二代目の生涯を解明する。
目次
第1章 宗瑞から氏綱へ
第2章 北条名字改称と両上杉家への敵対
第3章 関東政界での孤立
第4章 今川家との決裂
第5章 古河公方足利家との一体化
第6章 生涯の集大成と死去
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1964年東京都生まれ。1995年駒澤大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(日本史学)。現在、駿河台大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
15
こんな人物だったのかと驚いた。北条早雲(伊勢宗瑞)から始まる戦国北条氏の二代目。北条を名乗り始めたという一点のみで好きだったが、思った以上に戦国北条氏の基礎を作った人物だったのでびっくりした。盛時(宗瑞)から始まった伊豆の支配。関東の諸勢力からよそ者として扱われ、敵対していたていた状況を変え、制度を整えて時代に繋げたのは凄まじい。題にもある『勝って甲の緒をしめよ』を初めにつかった人物というのも初めて知った。実を取れる合理的な思考と、理想を求めた姿勢を感じた。2026/02/18
MUNEKAZ
13
小田原北条氏2代・氏綱の評伝。歴代の中でも地味な印象の氏綱が、「北条」への改姓、領国の拡大、古河公方との一体化などの事績から、その後の小田原北条氏を規定した「真の創始者」とも呼べる存在であることを明らかにしている。個人的には死期に際して民を思いやる大切さを子・氏康に遺すのだが、それがあくまで戦争に勝つためであったり、自らとの盟約を蔑ろにした今川義元への断固たる姿勢から、「戦国大名かくあるべし」とも言いたくなるような雰囲気を感じたり。3代・氏康、5代・氏直の評伝も楽しみに待ってます。2020/06/24
フランソワーズ
4
著名な謙信や信玄といった好敵手が存在した氏康の時代とは一味違う、関東戦国史の世を勝ち抜いた氏綱。創業者伊勢宗瑞の後を受け、「他国の凶徒」という悪名を払拭し、前幕府の為政者「北条」への改姓を決行。さらに左京大夫に任官されることで伝統的「大名」と家格を並べただけでなく、古河公方の外戚となり、関東管領職に補任された氏綱。その道のりは決して平坦ではなく、周辺勢力からの度重なる外圧をはねのけて獲得した偉業と言えます。2021/09/06
Mr.deep
2
信長の野望止まりの知識では歯の立たないマイナーな時代と地域をがっつり解説してくれてるのが、楽しいやらしんどいやら。両上杉に古河公方に小弓公方に真里谷武田氏に里見氏が入り乱れてのどろどろ闘争劇が最高です2024/03/10
アンパッサン
2
氏綱は打つ手が的確。妙手を打つというのではなく、必ず打っておかなければならない手を確実に打つ戦国大名。こんだけ周囲であばれる君(足利義明とか武田信虎とか扇ガ谷上杉とか)だらけなのに、ちゃんと対応をしている。次代の氏康の力量もちゃんとわかってて「勝って甲の尾を締めよ」さんだから、まあ周りがどんだけ騒ごうが勝ち抜くはなあ、この家。それにしても今川義元(いやおそらく寿桂尼と雪斎)の空気読まない感、パない。2021/01/08
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