出版社内容情報
ハロッドの経済学は、師ケインズと同じく、大きな問いのなかにある。経済変動の究極の原因は何か、利子とは何か、経済学と倫理学はいかに結びつけられるべきか、経済成長と人間の幸福の関係、伝統や慣習の意味……。ケインズを継承しつつ乗り越えんとする気概を持ち、ロビンズやハイエクと対決する知的格闘の軌跡。
内容説明
ハロッドの経済学は、師ケインズと同じく、大きな問いのなかにある。経済変動の究極の原因は何か、利子とは何か、経済学と倫理学はいかに結びつけられるべきか、経済成長と人間の幸福の関係、伝統や慣習の意味…。ケインズを継承しつつ乗り越えんとする気概を持ち、ロビンズやハイエクと対決する知的格闘の軌跡。
目次
第1部 ケインズをめぐって(経済学者ケインズ(1947年)
ケインズ回想(1963年)
ケインズ氏と伝統理論(1937年))
第2部 経済学を動態化する(動態理論に関する一論(1939年)
景気循環理論に関する小論(1951年)
動態理論の主題(1963年))
第3部 方法・経験・思想(経済学の範囲と方法(1938年)
企業者の政策における価格と費用(1939年)
価値判断(1964年) ほか)
解説 ケインズを乗り越えようとした気概
著者等紹介
ハロッド,ロイ[ハロッド,ロイ] [Harrod,Roy Forbes]
1900‐1978。1900年イギリス・ロンドン生まれ。オックスフォード大学で学び、1967年まで同大クライスト・チャーチのstudent(フェロー相当)。1959年ナイトに列せられ、Sirと称される。ケインド経済学の動学化により、理論史にその名を刻む
中村隆之[ナカムラタカユキ]
1973年生まれ。2004年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。2007年博士(経済学)。現在、青山学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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