出版社内容情報
本書では、子ども一人ひとりの個性的で主体的な成長を実現する「人間教育」のために、いかなる学力をめざし、いかなるカリキュラムをつくるのかを考える。現実の教育政策や学校・地域の実態を踏まえ、理論的にまた実践的に課題を探求していく。そして、「学力保障」と「成長保障」の両全による、今後の教育の人間化を実現させるカリキュラムづくりの具体的な方向性を提言する。
目次
第1部 カリキュラムづくりの諸問題(学習指導要領の変遷と人間教育をめざした学力とカリキュラムの歩み;資質・能力を基盤とした教育のカリキュラムと授業づくり;これからの学校とカリキュラム・マネジメント;学校を基盤としたカリキュラム開発;学力を育てる学校とカリキュラムづくり―「深さ」を問い直す;教育の自由とカリキュラム―オランダの場合;国際的なカリキュラム改革の動きと今後の展望)
第2部 カリキュラムづくりの挑戦(一人一人を生かす特別支援教育カリキュラム;生きる力を育てる特別活動のカリキュラムづくり;内面世界の育成を図る授業づくりの歩み―静岡大学附属浜松中学校の実践;ローカルカリキュラムの作成―京都市独自の実践研究;北条小学校における「北条プラン」とカリキュラム管理;中高一貫教育とカリキュラムづくり)
著者等紹介
古川治[フルカワオサム]
桃山学院教育大学人間教育学部客員教授。1948年生まれ。1972年桃山学院大学社会学部卒業。東大阪大学こども学部教授、甲南大学教職研究センター教授を経て、2019年より現職
矢野裕俊[ヤノヒロトシ]
武庫川女子大学教育学部教授・教育学部長。1951年生まれ。1984年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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