出版社内容情報
成熟した資本主義のこれからとは。経済のあり方を成長に求めず、拡大でなく安定した幸福を保つ社会の実現を模索する。
内容説明
平成大不況後に実施された、金融緩和・財政政策・成長戦略の「三本の矢」による総合的経済政策の成果が喧伝されているが、事実はデフレ脱却への経済政策は遂行できないまま、保護主義、自国第一主義ともいえる政策が推進されつつある。本書では、経済のあり方を成長に求めず、持続可能な社会、拡大でなく安定した幸福を保つ社会、「定常型社会」の実現を提唱し、そのためにはどのような経済政策をとるべきかを探る。
目次
さしせまる大崩壊とその先は
第1部 資本主義と定常型社会(近代市民社会と近代国家の概念;資本主義の政治的・経済的平等;資本主義の成長停止と定常状態)
第2部 欧米と日本経済の類型(アメリカとドイツの経済二類型;極右政党の台頭と自国第一主義;日本経済は定常型社会に向かうか)
みずからすすんで定常型社会へ
著者等紹介
相沢幸悦[アイザワコウエツ]
1950年秋田県生まれ。1978年法政大学経済学部卒業。1986年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。(財)日本証券経済研究所主任研究員、長崎大学・埼玉大学経済学部教授を経て、埼玉学園大学経済経営学部特任教授、川口短期大学ビジネス実務学科客員教授(経済学博士)。単著、編著、共著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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