内容説明
我が国社会福祉学界の重鎮・古川孝順氏による「京極社会福祉学」批判に応えて、今後の社会福祉学の方向を指し示す「京極社会福祉学」の今世紀最初の集大成である。『新・社会福祉原論』を踏まえ、それ以降の諸業績及び最新の書『(新版)福祉法人の経営戦略』(二〇一九年)までの膨大な著作を収斂させ、あらためて独自の「三相構造論」“政策‐経営‐臨床”を全面的に展開した渾身の労作。
目次
社会福祉学の確立のための主な要件
第1部 全体社会における社会福祉の位置(K.ボールディング「社会システム論」の枠組み;古川孝順「社会システム論」の枠組み)
第2部 社会政策における社会福祉の位置(社会政策・社会保障・社会福祉の区別と関連;古川L字型社会福祉構造説―その問題点)
第3部 社会福祉の三相(三層)構造(福祉政策‐福祉経営‐福祉臨床;古川社会福祉三層構造説批判)
第4部 社会福祉のフレーズ分析―理念と政策・経営・臨床(福祉理念と社会福祉原論;社会福祉の政策論;社会福祉の経営論;社会福祉の臨床論)
社会福祉学のさらなる探究のために
著者等紹介
京極〓宣[キョウゴクタカノブ]
1942年東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程専攻修了。日本社会事業大学学長、国立社会保障・人口問題研究所所長を経て、現在、社会福祉法人浴風会理事長。社会保障・社会福祉学者。国立社会保障・人口問題研究所名誉所長、日本社会事業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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