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出版社内容情報
構造主義を数学で表現する意味とは?
ソーカルの批判を乗り越える壮大な試み
構造主義の最盛期から半世紀、改めて構造主義とは何だったのか、その創始者ソシュール、最盛期のラカンとドゥルーズを読み直して考える。その作業を通じて、構造主義の数理表現に対するソーカルの揶揄にも関わらず、構造主義はファイバー束という数学を援用すれば、適切な数理表現が与えられることを明らかにする。構造主義の数理に真正面から向き合った挑戦の書。
内容説明
構造主義の最盛期から半世紀、改めて構造主義とは何だったのか、その創始者ソシュール、最盛期のラカンとドゥルーズを読み直して考える。その作業を通じて、構造主義の数理表現に対するソーカルの揶揄にも関わらず、ファイバー束という数学を援用すれば、構造主義は適切な数理表現が与えられることを明らかにする。構造主義の数理に真正面から向き合った挑戦の書。
目次
第1章 愛した、読んだ、過ぎた
第2章 ソシュール
第3章 ラカン
第4章 ドゥルーズ
第5章 多様体、構造群、商空間
第6章 リー群
第7章 球面
第8章 射影空間
第9章 受動性、数理メタファー、生きられた時
著者等紹介
落合仁司[オチアイヒトシ]
1953年東京都生まれ。1982年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、同志社大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aster
44
数学の部分は訳分からんので飛ばした。しかし仮に証明出来たとしてもソーカル批判にはならんでしょ。2020/10/19
evifrei
23
ソシュール・ラカン・ドゥルーズという代表的な現代フランス哲学に数理モデルを用いてアプローチする。こんな本があったとは。哲学を数学的視点から検討するというのは私自身は一度も考えた事が無かったので、まず素直に驚いた。内容はかなり難しいが、ラカンの思想をトポロジーを用いて論述するところ等は特に「こういう構造になっていたのか」という印象を強く持ち、文章のみで説明するのとはまた違った理解のしやすさを感じた。哲学を立体的に捉える良い訓練ができた様に思う。読む前と後で現代フランス哲学の印象がガラリと変わる面白い一冊。2020/07/29
Z
5
マニア向けの本。ソーカルの批判が本質的な批判でないように、ラカンの数理表現の正確性を擁護してもラカンの理論の本質的な理解には結び付かないと思う。ただ数学の解説本と読めばおもしろく数学の構造主義、位相、多様体の解説は要点を絞った解説で分かりやすい。しかし、ラストで、ラカン取り上げながら、ガタリに会う以前のドゥルーズの構造主義レベルで、なるに任せよ、自由主義万歳と高らかな口調で語るイタサはいただけない2022/09/25
兵頭 浩佑
0
Def. $◇a (mathème du fantasme [Lacan, 1966]) Lem. $◇a ⇒ $≅a [Ochiai, 2020] Pf. $≅S/A, S/A≅a ∴ $≅a □ e.g. https://twitter.com/hyodo_net/status/1334152258825584640?s=21 https://twitter.com/hyodo_net/status/1337708144714117121?s=21 2020/12/13